リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

キラキラネーム改革?

2023年02月03日 13時23分01秒 | 日々のこと
私の孫達は親に割合と普通に読める名前を付けてもらいましたが、今の小学校のクラス名簿を見ると昔とは様変わり。ほとんど一発では読めません。私から見ると皆キラキラネームに見えます。このほど行政手続きのデジタル化のため、戸籍の氏名に読みがなを付ける法改正の要綱案がまとまったそうですが、読み方に一定の方向性が示されているみたいです。それがこの様な現状を変えていくきっかけになるのでしょうか。

同案で認められない例として、高をヒクシ、太郎をマイケルとかサブロウなどと読む場合などが上げられていますが、まぁそんな読み方はキラキラネーム的な場合でもさすがにないでしょう。普通の読み方ではないけど、歴史的に定着しているような場合、例えば頼朝→ヨリトモ、勇人→ハヤトは認めるらしいです。ヨリトモ君なんて目立つ名前ですよねぇ。

海→マリンとか光宙→ピカチュウなんかはいけるそうですが、ピカチュウ君ねぇ・・・中川光宙→ナカガワピカチュウかぁ。漢字の字面は結構いけるのに読みになるとガクッときます。Pikachu Nakagawa だと外国では人気者になるかも。(笑)

戦後歴史的仮名遣いが国語国字改革のもと今の形に改められました。漢字も使用制限や簡体字化が進められました。今回の戸籍に関する法改正を受けて、この名前はよし、それはだめみたいな議論をするようですが、なんかあまり建設的ではないようなことに思えます。こういうことに国家があまり介入しないほうがいいような気がします。

高校生の頃、旧字体、旧仮名遣いで書かれた夏目漱石の小説(新潮文庫)を読むのに苦労した覚えがあります。余計な国語国字改革のせいです。名前の読み方に一定の範囲を定めることで、将来野放しキラキラネームが付いた人たちと、制限キラキラの人たちと妙な世代的な断絶が出てくるかもしれません。