リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リハーサル

2023年02月06日 20時51分49秒 | 音楽系
19日のコンサートを前に、ソプラノの森川さんとリハーサルです。会場は春日井市の施設です。ウチからそこに行くにはほとんど高速道路を使って行くので意外と時間はかかりません。

今日はまず曲順の確認を行い、テンポの確認を行いました。音のバランスしっかりとるのもとても重要です。というのも多くの声楽ソリストはリュート一本の伴奏で歌うのはあまりないからです。リュートソングの場合なら普通にリュート伴奏でしょうけど、バロック音楽のしかも後期の音楽だとレアなケースでしょう。

今回のプログラムは、アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳から数曲とヘンデルのアリアを数曲という構成です。アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳からの曲はほとんどが小曲ですが、ひとつだけカンター82番からのレチとアリアがなかなかの「大曲」です。(多分8分以上かかると思います)

レチは比較的自由なテンポを取るためテンポ感と、通奏低音のハーモニーを入れるところ(合いの手みたいなところ)の確認をしました。

バッハの曲のバスのラインはあくまでもキーボードライクなものが多く、今回の選曲もリュートにとってはちょっと手強いものが多いです。でもヘンデル作品は恐らく当時のイギリスではドイツ地域よりリュートが使われる頻度が高かったのか、割合リュートフレンドリーなバスラインが多いです。ヘンデル作品ではないですが、当時の作者不詳の曲で「リュートオブリガートのためのカンタータ」の中の1曲も演奏します。

ヘンデルのアリアでとくに有名な「泣くのをお許し下さい」(リナルド)と「もし神が私たちの味方なら」(メサイア)をソプラノとリュートオブリガートのために編曲をしてみましたが、自分でいうのもナンですが、なかなかいいバランスでいけます。

来週またリハーサルをします。