リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュートの響き、古楽への道

2023年06月14日 19時40分05秒 | 音楽系
昨日母校の南山大学(名古屋)で「リュートの響き、古楽への道」というタイトルでレクチャーを致しました。


こんなポスターを作っていただき学内に掲示されていました。

レクチャーは2つのパートに分かれていて、前半はリュートの歴史を辿る内容、後半は私と古楽との関わり、パーソナルヒストリーをお話しさせていただきました。

ルネサンス・リュートとバロック・リュートの2本を持ち込んでお話をするので、台風が近づいていた頃は少し心配しましたが、上手い具合に逸れたので当日は晴れ上がっていました。ちょっと湿度は高かったですが。

レクチャーには学生だけでなく、学科長とか学部長といった偉い先生方にもお越しいただきました。パワーポイントで図と文字による提示、音源、動画そしてところどころで生演奏を交えて進めていきました。



こういうレクチャーは少しずつ聴衆の反応を見ながら進めていくのが常ですが、聴衆の大半がいわゆるZ世代ですので始めはつかむのがなかなか難しかったです。でも顔を見渡しながらしゃべっているとものすごい熱意を感じる表情で聞いている学生が何人かいて、その人たちに語りかけるように進めていきました。

ところどころにギャグなんかも挟むのですが、若い頃の私の写真に対して「その頃稲垣吾郎って言われていたんですよ」と言ったら、パラパラっと反応がありました。まぁすべったわけです。彼らには稲垣吾郎はお父さんの世代できっとぴんとこなかったんですよね。永瀬廉にしておけばよかったです。(笑)ちょっとリサーチ不足でした。

担当していただいた先生によると、学生には感想を書いてもらったそうで、明日か明後日に集約できるそうです。読むのが楽しみです。