リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

内山永久寺を訪ねて(中)

2023年06月21日 19時31分52秒 | 日々のこと
跡地に行くには車通りから脇道にそれて行かなくてはならないのですが、それが見つからず現場を何度もいったりきたりしてやっとたどり着きました。

永久寺の施設で残されているのは庭園の池だけで、そのそばにはかつて訪れた松尾芭蕉の俳句を刻んだ句碑がありました。



うち山やとざましらずの花ざかり   宗房

解説板によると、



今、内山永久寺に参拝してみると、見事なまでに満開の桜でうめつくされている。
土地の人々はこの桜の花盛りをよく知っているのであろうが、外様(よその土地の人々)は知るよしもない。

という意味のようです。宗房というのは芭蕉の若い頃の号だそうです。



今は田んぼと畑になってしまい、池のみが残されていますが、このあたりを発掘調査すればいろいろ出てくるのではないでしょうか。池のほとりにたたずみこの辺に山門があって大きな伽藍があって、と適当に想像しながらいますと、どこかから坊さんの読経が聞こえてくるような感じがしました。