リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

老人と車

2024年02月16日 13時18分09秒 | 日々のこと

昨日の報道によると72歳の女性が運転する車が若い男女を死傷させるという痛ましい事故がおこりました。原因はアクセルとブレーキーの踏み間違いということでした。

以前免許の「老人講習」を受けた際の実地検査でブレーキとアクセルの踏み間違いに遭遇した話は当ブログで書いたことがありました。実地検査は3人一組で同じ車に乗るのですが、一番目の私が無事終わったあと次の方の運転が、逆行はするはブレーキとアクセルの踏み間違いはするはで恐怖の実地検査でした。

先日ミューズのレッスンが終わって近所のうどん屋で食事をとりました。食事が終わって店を出たら少し前を年老いた女性がゆっくりと歩いていました。多分お店にいて食事をされていた方でしょう。右足がほとんど動かず不自由みたいで杖をついてゆっくりゆっくり歩いていました。

私は倒れたりしないか心配でその方から余り離れないようにいっしょにゆっくり歩いていました。うどん屋さんの駐車場は道を渡った向こうにありますが、その女性も道を渡ろうとしていました。その方は手を貸すほどは不安定ではないものの車が来るといけないので見守りつつ私も道を渡りました。

駐車場に置いてある自分の車に乗り込む際ふと女性の方を見ると私の隣の車に向かってきます。どなたかに乗せてきてもらったんだなと思って見ていると何と運転席に座りエンジンをかけるではありませんか。

右足でアクセルもブレーキも踏みますが、その右足が不自由な状態で車を運転とは!ひょっとしたら、全て手で操作できる仕様の車かも、とは思いつつもなんかあると困るのでそそくさと駐車場から退散しました。

その方はブレーキの踏力が低く何かの時には緊急に対処できないので相当危険でしょう。でも傍からはわかりません。恐ろしい話です。そういう方はご自分で運転が危険だと自覚して運転しないようにするべきですが、現実はそうではなく、街の中を走っている車は一定の確率でそういった危険車が走っているということを歩行者も運転者も前提にしなければなりません。