リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

待ってろよ!

2024年02月26日 17時15分54秒 | 音楽系

私の自作曲でガヴォット「まっとって」という曲があります。まぁ取るに足らない曲ですが、11月の桑名市内の某レストハウス兼喫茶店でのコンサートで久しぶりに演奏しました。

このガヴォットのモチーフの一部に「まっとって」に聞こえるのがあるのがその名の由来ですが、まっとっては桑名の言い方で標準語では「待ってろよ」でしょうか。

今日のニュースで、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた東京高裁の判決に対して「おれが出るまで待ってろよ」と言った、というのがありました。

まだ記憶にも新しい東名高速道でのあおり運転事故裁判の被告の話です。懲役18年という判決が出ましたが、確定したのかどうかはわかりませんが、ムショから出た18年後にはオマエに復讐するぞ、ということですよね。裁判官は当然何も言わなかったでしょうけど、ホントはなんか言いたかったのではないかという感じもします。

「そういうことは言うものではありません」というのは冷静で常識的です。「はい・・・」これはちょっと気弱でよくないかも。「そうですか・・・」はちょっとはぐらかす感じかな。

「おお、まっとったるがや!」「上等やんけ!」は下品ですねぇ。「そういうことを仰ると後悔しますよ」「勝手に言うがよい。だが私は権力に守られている立場、おまえごときでは何もできぬ」「ふふ、愚か者め、地獄に落ちるがよい」このあたりは私が裁判長なら言ってみたい気もします。

以前ヤクザの親分の判決文言い渡し後にも、その被告のヤクザが同じようことを裁判官に向かって言ったこともありましたが、裁判官はプロですのでこういうことには動じないとは思います。全く動ぜずホンネも何もなく、仏様の像みたいな感じなのが本当のプロなんでしょう。