リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

弦を替えます

2024年02月23日 14時33分59秒 | 音楽系

昨夜1コースと2コースを新しい弦に交換しました。リサイタルまで3週間あまりになってきまして、弦を交換する最終リミットです。

ギターの人なんかは本番の直前に替える人もいますが、24弦もあるリュートではとてもそんなことは出来ません。というかできれば替えないで本番に臨みたいところです。

バス弦に張ってあるCD弦(アキラのローデドナイルガット弦)は一定の期間が過ぎると切れるリスクが出てきます。バス弦にあるまじきことですが、仕方がありません。以前は欠陥品と言われても仕方がないレベルで、張った直後から3ヶ月くらいで切れてしまっていましたが、その後アキラが改良品を出してくれたおかげで1年くらいは全く切れることはありません。でもその期間を超えると、経験上切れる弦が何本かに1本は出て来ます。もちろんずっと切れないでいる弦もありますが・・・

つまり1年くらいで交換していれば断弦のリスクはなくなるわけです。これも経験則からの話ですが、実際に1年以内で切れた弦はありません。ということで、1年くらい前に交換した7~13コースを交換することにしました。

あと1コースと2コースはGamut社のナイロン弦を使っていますが、昨年の秋頃に交換した弦です。ここは切れることはまずないですが、(確率はゼロではありません。実際2年くらい前に1コースが切れましたことがありましたがとても珍しいことです)弾いているうちにフレットが当たる部分がへこんできて音程が悪くなります。

見にくいかもしれませんが、↑の部分がへこんでいる部分。フレットの間隔で7ポジションくらい分ついています。このへこみというか傷が音程を悪くする原因です。

残りの3コース~6コースとオクターブ弦は今回は交換しません。3コースはGamut社のナイロン弦ですが、他はカーボン弦なので100%切れないと言ってもいい弦です。それにオクターブ弦は昨年末に替えたばかりです。

一気に替えると練習が出来なくなるので、第1段は1,2コース、今朝12と13コースを交換しました。これでとりあえず11コースまでの曲は弾けます。今夜にバス限の7~10コースを交換する予定です。