師は94歳です。

2007年03月29日 | 日々のこと
お花の姉妹弟子が年に一度、師の誕生祝に集う。師も満94歳になられた。
口数はめつきり減ったが話の急所急所にきちんとした言葉をはさまれる。
 昔と少しも変わらぬ色白の肌はピンク色をして、シミ一つない美しさである。

 ただ息子さん夫婦も孫のお嫁さんにも先に逝かれ、現在は施設にお住いである。

 教職に長く奉職なされた後お花の教室を開かれたのだと思う。
集ってみれば私が一番年長であるが、結婚と同時にお花の世界から遠のいた私と違い同い年の彼女は今長野県のトップとなり活躍をしている。その彼女が師の娘のように面倒を看ていてくれる。頭が下がるばかりである。

 また元警察官で今看護学校に通い来年の国家試験を目指している40代の彼女が、手馴れた手つきで食事の介助をしてくれる。その食事にしても誤飲しないようにできていて、ここ暫くの間にこのあたりの進歩はすばらしいものがあるとみんなで納得をしてしまう。

 姉妹弟子といえども20歳も離れているので、机を並べたことの無い人のほうが多いが、師の人柄であろうかそれぞれの語ることばに私は心を打たれる。
「だんなはともかくも姑が良かったから」とお二人の方が言われた。
自分が姑年齢になったせいかそんな言葉にしっかりと反応してしまう。

そんな言葉がでる人の顔は穏やかで、周りまで癒される。
また来年集えることなにより願って、幸せな時間をつくってくれた彼女に感謝するばかりである。
小須田さんありがとう。
                          美恵子
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