若人に夢と希望を。

2007年03月14日 | 日々のこと
春闘の季節である。一昨日の朝NHKで評論家の内橋克人氏の話を聞く。
キャノンの派遣社員が国会の委員会で就業実態を証言した話である。派遣そして請負はバブル後から、日本経済を支えてきたのはその就業体制ではなかっただろうか。しかし、その体制が若者から夢と希望を奪っているのも事実である。

 5年程前だったろうか、夫が日経の記事を指しながら「やはりなー」といった。
そこには親世代が子供に生活資金を援助している実態が数字で表されていた。
成程わが身に重ねてもよく理解できる話であった。

 現在でもその数字は増えることがあっても減ってはいないだろう。しかしそれができるのも団塊世代からしばらくの親世代かぎりではなかろうか。 個人差はあろうが。

 ここにきて相続時精算課税の年齢が65歳から60歳になるのではなかろうかという憶測がうまれている。団塊世代の退職金狙いからすればそうなるだろうなと考える。

 息子が就職する時、夫とどこに決めようとも彼の判断に任せようと決めていた。
就職した話を社員にしたら、ラジオで社長さんが「人とごみは出さない」と言っていましたよ。と教えてくれた。私は社長さんの心意気に感動し息子の判断が間違っていなかったと確信した。

 あれから5年、息子の給料が大幅に増えたという話は聞かない。でも雇用を優先している限りそれはありうることだから社員も納得しているだろう。
しかし暖かい社風の中で息子は充実した日々を送っている。
 たまに嫁に「生活大丈夫?」と聞きはするが、さりげない援助だけに心がける。
収入の範囲の中での生活の習慣をつけて欲しいから。

 これから先を担う日本の財産である若人が、生き生きとして生活できるような雇用をつくらなければ日本の未来はない。
 グローバル化の中の低賃金との競争があったかもしれない。大企業の前代未曾有の収益も国内ではなく海外で稼いだものという話もあろう。

 それでも今決断の時ではなかろうか。
                          美恵子
コメント (1)
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