日本の松は残れるか。

2007年03月23日 | 信州の木材
 上信越自動車道をバスで走った5年前の晩秋、道沿いの山林に光る物体が点々として見える。臨席の人も何かわからないという。石にしては不思議だなと思っていた。
 それが1昨年林道に入ってみてその実態を知った。松の木が松くい虫の被害にあって、伐採の後ビニールに包んでくん蒸処理をされた姿だったのである。

 このビニールが目についたのだった。
長野県の松くい虫は昭和57年にはじめて被害を受け、平成7年をピークに減少してきたが、最近また増加に転じてる。

 青森と北海道は被害にあっていないという。この佐久もそういう地の利から言えば被害が目立つようようになったのは最近のことのような気がする。

先日浅科のお客様の家の前の山に発見してびっくりしていたら、内山峠を走っていてまた発見。いよいよここまできたかとがつくりとした。

 かっては空中散布という効率的な方法でやつていたが、環境や健康に配慮してやっていない。松くい虫対策事業も県の財政難もあり年々少なくなっているが、地道な努力が続けられている。

 地球の温暖化・・・本当に1度か2度温度が上がるだけでも、自然のバランスは崩れていくものらしい。深夜放送のファンの私がうとうとしながら聞いた話。韓国でここ10年間とその前10年間と比較してマラリアが25倍、ツツガムシ病が11倍増えたという。外国旅行でのマラリアは3パーセントだけというから驚きである。
 世界各地からその手の話がきかれる。日本でもマラリアなんていう話がでる日も近いのだろうか。消毒業者さんに言わせるとシロアリの被害は増えているという。

 赤松はおそらくすべての木がなくなるまで撲滅はできない・・・それが厳しい現実ではないだろうか。くれぐれもお庭の松には気をつけてください。
                       美恵子
 
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