瀬戸内寂聴さん

2007年06月14日 | 読書
 松井さんのブログで瀬戸内寂聴さんのお名前が出て、またまた昔を思い出しました。彼女が出家したのは73年のこと。その3年前だから、彼女が40代後半の頃であったと思う。東中野の新日本文学の事務所の2階で野間宏校長のもとで文学学校が開講されていた。週に2日夜2時間の講義の中で講師のお一人としてお会いした。

 人生経験のない20歳の私には彼女の生き方はすんなりと胸に落ちなかった。白いスーツでほんとに輝いてみえたが、彼女の作品も理解するほどには読んでいなかったから、ただその激しい生き方のみが印象に残っている。今もどこか探せばその日のノートが見つかるだろうか。

 出家する時のテレビの映像も偶然見て、複雑な気持ちになった。

 あれからもう30年以上たつ。本気なのかしらと思ったのも事実だが、その後の彼女の活躍振りは周知のとおりである。

 
 彼女の作品もかなり読んだ。講演の録音なども聴く機会もあったり雑誌や新聞でも目にした。
出家して俗世から離れるどころか、その人間ぶりを上げた生き方には敬服していた。
先日も新聞のコラムで9条を変えてはいけないのは、戦争を知っている年代の責任であるというようなことを書いていたような気がする。

 60歳だ70歳だなんてまだまだ序の口なんだとわが身に叱咤激励しちゃうね。
わたしも「秘花」読んで見ます。

                      美恵子
コメント
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