私のかっこう

2007年06月11日 | 日々のこと
 毎年5月の20日過ぎに「かっこう」が鳴く。ここ30年の内1年だけは鳴き声をきかなかった。今年も私の「かつこう」が来たと安心する。声を聞けども姿は見ずと思っていたら、昨年私の頭上で挨拶をしてくれて感激であった。

 6月の初めには桐の花が咲く。しかし我が家の隣地の畑の隅に植えられていた桐もお嬢さんが結婚する頃伐られてしまった。でもタンスにも下駄にもなった話は聞かなかった。無役になったしまった桐の木はこうしてどんどん伐られていく。
私の中の風物詩がこうして消えて行く。

 そして今「野あやめ」の咲く時期である。草原が消えて「野あやめ」のような
野の花はどんどん見ることができなくなった。
「なでしこ」も「ききょう」もしかりである。
日本中の田が構造改善事業で四角になった時から、土手の草花の種類が変わった。というべきかもしれない。

 野の小さな花が好きだ。折々の花を求めて歩いても、自然もその歳月の分変わっていて出会うことが出来ないことが多い。

 7月下旬頃は湿地に咲く花の季節である。私の中の風物詩を探しにいこう。
 
コメント
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