今回の目的の研修について・・・・記憶が薄れてしまわない内に。
カリヨン銀行はフランスに本拠を置くユーロ最大の銀行グループの投資銀行部門である。日本の農林中金みたいなものと説明があった。
説明をしてくださった山田氏はジャパンデスクの代表でこの4月から現職とのこと。もう一人の山口さんはインド最大のアーンストアンドヤング会計事務所に勤務し、インド進出のコンサルティングをなさっているとのことだ。2000年に駐在員としてきて、インドにほれ込んでこの地に残るためにこの職に移ったのだという。
インドに惚れたって何に?・・・・そこがとっても気になったんだけど・・・それは私だけではなかったらしく質問に出ました。
伸びている国で、勢いのいい仕事がしたかった、がご返事でした。うーん私としては違った答かなって思ったりして。
もっとも彼は「それまでがそうでない仕事ばかりが多かったから」とも付け加えましたけど。
インドの概要を聞く。日本の8.8倍、中国の三分の一の国土。中国に続いて2位の人口、11億人は2001年の数字、きっともっと多いだろう。人口の50%は25歳以下、2035年には中国を抜くだろう予測。街を歩いても幼児の姿を見かける。
宗教ヒンドゥー教81.4% イスラム教12.4% キリスト教2.3% シーク教1.9%
仏教0.8% ジャイナ教0.4%2001年国勢調査より。
アンベールで ジャイナ教のお坊さんを見かけました。まったくの裸です。ガイド氏が写真を撮らないでとあわてて制止しました。衣服を身につけず、はだしで乗り物に乗らないのだそうです。
公用語はヒンディー語で40%、使用言語30以上方言を加えると2000前後。準公用語が英語で3000万人が話すそうです。
リスクの高い国ではなく、比較的ルールはしっかりしているという。複数政党が選挙で交代していて、議会も活発。独立した司法・報道の自由・宗教の自由もある、世界最大の民主主義国家だという。
中国・インドは競い合って成長を続けてきているが、インドの特徴はサービス産業の伸び、特にIТ産業が活発ということである。
どうして経済が発達したかといえば、現首相のシン氏が財務大臣の1999年以降にとった規制緩和がその要因である。ライセンス制度の撤廃、そして民間企業の成長による市場型経済への移行だ。
テレコムの加入者数が過去4年で3倍、なんと2008年にて3億人を突破・・・・なんたって人口が人口だ。大きな市場は魅力的。
保険も2007年にてGDPでのシェアが2.6%へ成長(生保1.96%、非生保0.67%)金額で言えば1.7兆円、4年で5倍
すばらしい市場です。
ここに外国が直接投資をするとなると、自動認可のケースと事前認可の承認が必要なケースがあるのです。自由化の進展により、多くの分野で自動認可ルートでの外国企業による100%出資が可能のようですが、小売業のような国内の零細企業を保護するものには制限があるようです。
それでも空港の再開発・通信・原子力関連などは74%まで、防衛産業・保険・放送などは26%まで出資できるとか。
最近日本でも空港関係に外資うんぬんがありましたので、気にして聞いてしまいました。
外資の導入もすごいのですが、サービスの輸出としては、世界の優良企業500社のうちの80%がインドヘアウトソーイングを実施、125社が研究開発センターをインドに保有。これこそインドの人件費の安さと優秀な知能の証明です。またコールセンターなどは人件費と英語力というところでしょう。ソフトウェアの輸出金額は過去10年で15倍になったそうでする
また製造業の調達拠点としての基盤ができつつあります。最近ジェネリック薬品って言葉を良く耳にしますが、こちらも盛んです。そうです医療も最先端をいっていますよね。わざわざこちらにきて手術をするなんて話も聞きますから。
日本円で25万から30万円のタタの国産車が日本でも話題になりましたが、11月中にはというような話もあるようですが、自動車関連業界の方たちはちょっと疑問視もしていました。
ここからが一番の問題なのですが、この国に工場を造作ろうとした場合です。
作ったとしても、その後の税の問題は避けて通れません。この当りはとても複雑で私の手におえません。この当りは説明をしてくださった山口さんの分野のようです。面白いのは関税の中に教育税なるものがあって・・・・まことにインド的だと思いました。
なぜって、道路の両端に連綿と続くゴミが、最初とても気になったのです。それが、掃き集めるけれど片付けないから、また広がってというふうに見えたのです。
ガイド氏が言うには、教育の問題なのだそうです。・・・・腑に落ちるようでいてなにか????でした。
ゴミの問題はまた後で触れることがあるかもしれません。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家