日程表の夕食にホテルレストランでビュッフェと続いていた。確か・・・・食べ放題方式なのかと想像はしたけど、やっぱりそうだった。5つ星レストランの宿泊でも、食事はこんな方式かなと思った物だった。
水がダメで、氷がダメで、さらに生野菜にカットした果物も、いやいやチーズもとなると、ナンにカレーのパターンだ。牛肉がなくて豚肉がないとなると、メインディツシュは鳥肉となる。こうなるとフルコースもビュッフェスタイルだろうと関係ない。食べれるものを選べるだけ良しというところだ。
どちらにしても外食産業は盛んではないようだ。女性の進出についてガイド氏に尋ねた時、女性が家にいなかったら、誰が子供を育てるのですかと、正統論を言われてしまった。当然家にいて食事を作るものであるから、みんな仕事が終わればまっすぐ帰宅するのだそうだ。もっともお酒を飲まないお国柄でもあるから。
ガイド氏はベジタリアンである。もちろんお酒は飲まない。日本の観光客の中にはお酒を無理強いする人もいるが、その時は真似だけするという。そして15年来毎週火曜日は断食をするという。・・・・えらいというか・・・すごいというか、わが身の飽食を恥じてしまいました。
インドではベジタリアンが6割もいるという。太陽のエネルギーを直接取り込むからいいのだという。考えてみれば肉1kを生産するのに、何十Kの穀物が餌として必要だ。魚の養殖だってしかりだ。日本人もベジタリアンが増えれば、食糧問題も自給率も変わってくるだろうなと、あり得ないことを考えてしまう。ついでにメタボも。近未来世界中で食糧不足になれば、必然かもしれないけど。ベジタリアンはこの国の食糧問題の救い主であることには間違いないようだ。
昼食は街のレストランだ。インド風に右手を使って食べようかなと思っていたけど、おしぼりもないし、手を洗うにも不自由で・・・・試せなかったな。
どちらにしても、チキンフライがメインなの・・・・実を言うと好きではないの、普段なら絶対手はださないんだけど・・・毎日これだから。郷に入らばというか食べ物は現地主義なので、何でも挑戦がモットーで頂きましたよ。みなさんおいしいって評価していました。
さすがに3日目当りからは、カレーの顔も見たくないって言う男性もいましたが、毎回いろんな種類があってけっこう美味しかったですよ。これ観光客向けにはできているのでしょうね。辛さのせいでついついナンを食べすぎ、しっかり太って帰ってきました。
最後の夜は日本食でした。ズーッと生ものを絶ってきたのに、お刺身です。ここまで来ればイチカバチかです。添乗員さんのお話によると、この位の人数(20人弱)ですと4~5人はお腹をこわすそうですが、今回は誰一人こわさなかったとか。一同、皆さんにご迷惑がかかればいけないとそれはそれは自重した食事を続けましたから。五つ星ホテルでも、ここまで我慢するかと思いましたよ。
ガイド氏の人柄があまりにすばらしかったので育ち方をお聞きしました。彼によると彼のご両親はもっとピュアだそうです。「私は仕事の上で嘘をつくこともありますが」と謙遜していました。
このガイド氏は現地で仕事をしている方のお墨付きのご紹介でした。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家