大同生命さんの「one hour」、毎月いただくこの小冊子、私はファンである。日々いろんなところから送っていただく冊子も数々あれど、この冊子とのお付き合いは長い。
最初のエッセーと裏表紙のパズルが特に好きかも。そして時たま気になる「今月のおすすめ」の本である。実は過去2度応募していただいている・・・・もしかしたら応募したら必ず当たっているかもしれない♪♪
実に3度目・・・・柳の下にも・・・・まさか当たるわけないよね、と思いつつ暮れも押しせまった休日。出勤して机廻りを片付けた際、読んでなかったone hour
を見つけ、おすすめ本が「塩野 七生」さんの「日本人へ・・・・国家と歴史編」だったからである。
そこにあったキャッチフレーズがまた妙に気になって・・・・。
今こうして手にとると・・・まさに強烈なキャツチフレーズである。
「ローマの衰亡は500年日本の衰弱は20年ならば、どうする?」
そして「亡国の悲劇とは、
人材が欠乏するから起こるのではなく、
人材がいてもそれを使いこなすメカニズムが
機能しなくなるから起こるのだ。」 『ローマ人の物語』を書き終えてより
この「日本人へ」は文芸春秋に2006年10月号~10年4月号に掲載されたものをまとめたものである。
塩野七生氏がローマに住まわれて、ローマを主題とした歴史小説を数々発表していることは知っていた。時々出る新聞広告を見ながら「ローマ人の物語」15巻を見ると、これに取り付くことは、かなりエネルギーと勇気を必要すると、いつもたじろいていた。
これに取り付いたら、半年は他の本が読めないのと、自分の中にイタリアに対する知識があまりにもないから。
小中高を通じて、私たちはどの程度「世界史」を勉強してきたかと言えば、まったくかすった程度だろう。少し前高校の世界史の未履修の話があったが、これからのグローバル時代を生きていかねばならない若者たちに、それはあるまいと思ったものだった。
アンネの日記の中でアンネがヨーロッパの王室の勉強しているくだりがあり、ヨーロッパの人々は日常生きていくのに、それが常識として必要なんだと関心したことがあった。
それは私たちも徳川15代の将軍位は暗記したけれど・・・・やっぱり歴史の勉強の比重が違うのだろう。
本題に戻ろう。読み始めた「日本人へ」がこれまた凄い。外から日本を眺めれば・・・ということもあるし、氏がローマの歴史を研究した結果の並外れた洞察力・人生観・世界観とでもいうのか、胸にストンと落ちる本である。
今この国の政治家が何をしなければならないか・・・・それは私たち庶民にも問われることでもあるけれど。
昨日前原外相が辞任した。
3月危機とも聞く、国会中継を聴きながら「何か」が違っていないか、と感じる。
質問の内容が「言葉尻」ばかり、国民の視点とは違う。ヒステリックまでに解散・総選挙を迫る言葉が、支持政党うんぬんではなくても、不愉快に響く。
これだけ世界が動き、経済も緊迫しているのに、わが身の利権のみに動いていないだろうか。
私が調べたところによると・・・とニュースに流れた言葉に反応して思わず画面を見た私。前原さんの献金問題にだ。確かに法律で違法と決めているから違法だろう。
しかし国会議員たるものが、あら捜しのような調査に「私が調べた・・・」当然秘書の仕事かも知れないけれど・・・・そんな仕事よりもやることあるでしょう、と感覚的に思ってしまったのだ。
塩野七生さんの「日本人へ」はその当りにも、するどい筆をもって迫りくる。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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最初のエッセーと裏表紙のパズルが特に好きかも。そして時たま気になる「今月のおすすめ」の本である。実は過去2度応募していただいている・・・・もしかしたら応募したら必ず当たっているかもしれない♪♪
実に3度目・・・・柳の下にも・・・・まさか当たるわけないよね、と思いつつ暮れも押しせまった休日。出勤して机廻りを片付けた際、読んでなかったone hour
を見つけ、おすすめ本が「塩野 七生」さんの「日本人へ・・・・国家と歴史編」だったからである。
そこにあったキャッチフレーズがまた妙に気になって・・・・。
今こうして手にとると・・・まさに強烈なキャツチフレーズである。
「ローマの衰亡は500年日本の衰弱は20年ならば、どうする?」
そして「亡国の悲劇とは、
人材が欠乏するから起こるのではなく、
人材がいてもそれを使いこなすメカニズムが
機能しなくなるから起こるのだ。」 『ローマ人の物語』を書き終えてより
この「日本人へ」は文芸春秋に2006年10月号~10年4月号に掲載されたものをまとめたものである。
塩野七生氏がローマに住まわれて、ローマを主題とした歴史小説を数々発表していることは知っていた。時々出る新聞広告を見ながら「ローマ人の物語」15巻を見ると、これに取り付くことは、かなりエネルギーと勇気を必要すると、いつもたじろいていた。
これに取り付いたら、半年は他の本が読めないのと、自分の中にイタリアに対する知識があまりにもないから。
小中高を通じて、私たちはどの程度「世界史」を勉強してきたかと言えば、まったくかすった程度だろう。少し前高校の世界史の未履修の話があったが、これからのグローバル時代を生きていかねばならない若者たちに、それはあるまいと思ったものだった。
アンネの日記の中でアンネがヨーロッパの王室の勉強しているくだりがあり、ヨーロッパの人々は日常生きていくのに、それが常識として必要なんだと関心したことがあった。
それは私たちも徳川15代の将軍位は暗記したけれど・・・・やっぱり歴史の勉強の比重が違うのだろう。
本題に戻ろう。読み始めた「日本人へ」がこれまた凄い。外から日本を眺めれば・・・ということもあるし、氏がローマの歴史を研究した結果の並外れた洞察力・人生観・世界観とでもいうのか、胸にストンと落ちる本である。
今この国の政治家が何をしなければならないか・・・・それは私たち庶民にも問われることでもあるけれど。
昨日前原外相が辞任した。
3月危機とも聞く、国会中継を聴きながら「何か」が違っていないか、と感じる。
質問の内容が「言葉尻」ばかり、国民の視点とは違う。ヒステリックまでに解散・総選挙を迫る言葉が、支持政党うんぬんではなくても、不愉快に響く。
これだけ世界が動き、経済も緊迫しているのに、わが身の利権のみに動いていないだろうか。
私が調べたところによると・・・とニュースに流れた言葉に反応して思わず画面を見た私。前原さんの献金問題にだ。確かに法律で違法と決めているから違法だろう。
しかし国会議員たるものが、あら捜しのような調査に「私が調べた・・・」当然秘書の仕事かも知れないけれど・・・・そんな仕事よりもやることあるでしょう、と感覚的に思ってしまったのだ。
塩野七生さんの「日本人へ」はその当りにも、するどい筆をもって迫りくる。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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