塩野七生著「日本人へ」

2011年03月07日 | 読書
 大同生命さんの「one hour」、毎月いただくこの小冊子、私はファンである。日々いろんなところから送っていただく冊子も数々あれど、この冊子とのお付き合いは長い。

 最初のエッセーと裏表紙のパズルが特に好きかも。そして時たま気になる「今月のおすすめ」の本である。実は過去2度応募していただいている・・・・もしかしたら応募したら必ず当たっているかもしれない♪♪

 実に3度目・・・・柳の下にも・・・・まさか当たるわけないよね、と思いつつ暮れも押しせまった休日。出勤して机廻りを片付けた際、読んでなかったone hour
を見つけ、おすすめ本が「塩野 七生」さんの「日本人へ・・・・国家と歴史編」だったからである。

 そこにあったキャッチフレーズがまた妙に気になって・・・・。

 今こうして手にとると・・・まさに強烈なキャツチフレーズである。

 「ローマの衰亡は500年日本の衰弱は20年ならば、どうする?」

 そして「亡国の悲劇とは、
    人材が欠乏するから起こるのではなく、
    人材がいてもそれを使いこなすメカニズムが
    機能しなくなるから起こるのだ。」 『ローマ人の物語』を書き終えてより

 この「日本人へ」は文芸春秋に2006年10月号~10年4月号に掲載されたものをまとめたものである。

 塩野七生氏がローマに住まわれて、ローマを主題とした歴史小説を数々発表していることは知っていた。時々出る新聞広告を見ながら「ローマ人の物語」15巻を見ると、これに取り付くことは、かなりエネルギーと勇気を必要すると、いつもたじろいていた。

 これに取り付いたら、半年は他の本が読めないのと、自分の中にイタリアに対する知識があまりにもないから。

 小中高を通じて、私たちはどの程度「世界史」を勉強してきたかと言えば、まったくかすった程度だろう。少し前高校の世界史の未履修の話があったが、これからのグローバル時代を生きていかねばならない若者たちに、それはあるまいと思ったものだった。

 アンネの日記の中でアンネがヨーロッパの王室の勉強しているくだりがあり、ヨーロッパの人々は日常生きていくのに、それが常識として必要なんだと関心したことがあった。

 それは私たちも徳川15代の将軍位は暗記したけれど・・・・やっぱり歴史の勉強の比重が違うのだろう。

 本題に戻ろう。読み始めた「日本人へ」がこれまた凄い。外から日本を眺めれば・・・ということもあるし、氏がローマの歴史を研究した結果の並外れた洞察力・人生観・世界観とでもいうのか、胸にストンと落ちる本である。

 今この国の政治家が何をしなければならないか・・・・それは私たち庶民にも問われることでもあるけれど。

 昨日前原外相が辞任した。

 3月危機とも聞く、国会中継を聴きながら「何か」が違っていないか、と感じる。
質問の内容が「言葉尻」ばかり、国民の視点とは違う。ヒステリックまでに解散・総選挙を迫る言葉が、支持政党うんぬんではなくても、不愉快に響く。

 これだけ世界が動き、経済も緊迫しているのに、わが身の利権のみに動いていないだろうか。

 私が調べたところによると・・・とニュースに流れた言葉に反応して思わず画面を見た私。前原さんの献金問題にだ。確かに法律で違法と決めているから違法だろう。

 しかし国会議員たるものが、あら捜しのような調査に「私が調べた・・・」当然秘書の仕事かも知れないけれど・・・・そんな仕事よりもやることあるでしょう、と感覚的に思ってしまったのだ。

 塩野七生さんの「日本人へ」はその当りにも、するどい筆をもって迫りくる。

                       依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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SA-SHEの家・・・軽井沢の別荘の内覧会から。

2011年03月07日 | 住まいづくり
佐久は春の雪です。さすがに氷点下ではありません。社長がフォークリフトで構内の雪かきをしています。

 昨日6日は軽井沢でお客様のSA-SHEの家をお借りして「完成内覧会」を開催いたしました。
 びっくりしたことにОBのお客様が5組も見えてくださったことでした。
 皆さん折込チラシやホームページを見てくださって、そして・・・見学会にお見えのお客様にご自分の体験をご披露してくださったり、ご自分の家を案内して見せていただいたりと・・・・感謝するばかりです。

 新換気SA-SHEの家への関心の高さは驚くばかりです。

 軽井沢は特殊な気候のところです。その特性を理解して建てないと「住みごこち」のいい家にはなりません。

 ご近所の方もお見えになられましたが、基礎も土のままだとか。それを聞いただけでも「それはさぞかし」と思ってしまうのです。

 あったかな、すがすがしさを感じる空間でした。

 ОBのお客様のお一人は「夏用」の積りで作られたので、とっても小さくというご要望でした。しかし傾斜地であったので、基礎の空間をうまく使い収納スペースはバッチリ確保できました。

 ひと冬を過ごされて「東京の家より、暖かくて快適」となり、東京のご自宅を賃貸にし、生活の拠点を軽井沢に移されています。ご主人が、こうなるんだったら「もう少し・・・」とおっしゃられましたが、いやいや充分なスペースかもしれません。

 アウトドア派のお二人は、スキーやテニス三昧のご様子・・・・とても楽しんでおられます。軽井沢情報はもちろん佐久の情報まで私たちよりずっとお詳しいです。

 たくさんのお客様にお出かけいただき、ありがとうございました。

 お宅をお貸しいただきましたK様ありがとうございました。すばらしい空間にお見えいただいた皆様も感嘆しきりでした。私たちはこんな素敵なお住まいを建てさせていただけたことに喜びと感謝を申し上げます。

                        依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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