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お母さんありがとう。

2011年03月06日 | 家族
このところ桜餅や散らし寿司をいただいたりして、ごはんがいっぱい残ります。
それならば、たまにはいいかもとと我が郷土色の「こねつけ」を夕食の片付けをしながら作る事に。

 残りごはんにベーキングパウダーと小麦粉・砂糖・卵を入れて捏ねて、丸型ハンバーグのような形にして揚げるだけ。

 揚げたてなら、幾つでも食べられてしまう香ばしさです。あくまで素朴な味です。

 たしかお腹は充分だったのに、揚げたてを2つも食したのは私です。これを食べる時必ず思い出してしまう原風景。

 ノルスタジーの世界かもしれません。粉物に目がなかった父は、母が「こねつけ」を作ると聞くと、そばで食べる体勢に入るのでした。あつあつを幸せそうな顔で食べていたのを思い出すのです。

 私の作るのは自己流です。母がどのように作っていたのかしっかりとした記憶がないのです。

 母のベットの枕元で話しかけます。もう1ケ月も声を聞いていません。もっと早くに聞いておけばよかったことの数々。

 聞けはしないけど、話しかけます。母が今どの時代を漂っているかもさだかではありませんが、「お母さんありがとう」と、「よくがんばって生きてきたわね」と。

 黙って私の顔を見つめていた母が「ニー」と笑いました、声もださずに・・・・。

 父が亡くなる寸前、「今聞いておきたいこと」「今言っておきたいこと」が喉元まで出掛かっても言えませんでした。「後どの位持つと先生は言っているのか」と聞く人に、なんで聞けましょう、言えましょう。

 「こねつけ」を作る度、食べる度に思い出す両親の姿です。

               依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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