今年もプルーン畑から。

2011年09月14日 | 家事のこと
朝夕はめっきの涼しくなりましたが、残暑がきびしい毎日です。いつもならプルーンの収穫の真っ盛りなはずですが、プルーンの木の下に立っても手がでません。

 涼しくならないと熟さないのです。

 私も脚立が欲し~い。なんたって高いところから熟してくるのですから。
 
 86歳の父は現役、プルーンを作っているのも父、脚立の上り下りなんかお手の物。
私が脚立に登ると、いつも心配してくださる。だからいつも低いのを使う。

 だけど、高いと言っても30cm位の差。落ちる段になれば50歩100歩かなー。
それでもこの差が新しい世界が開けるほどの差をうむ。低い脚立で無理した姿勢で、手を伸ばすことを考えれはこの30cmは快感だわね。

 木の葉の下のプルーンはまさに青紫色の宝石のよう。それが採集カゴに入ると途端に赤くなってしまう、緑色効果か。これが真っ黒に見える位が完熟となる。

 順番に熟してくれればいけれども、熟す時は一斉だから、日持ちしないプルーンは時間との競争になる。

 収穫よりも大変なのが選別とパック詰め。どこのお宅も夜なべが多いかもしれない。
今年は雹にもあわずなんて思っていたら、霜害にあっていたのだろうか、サビが4分の1も出る。このサビを見逃さないようにしないとが大仕事なのである。

 サビがあるからと言って味が悪いわけではない、誰が決めた選別基準かしらないが、すべからく日本の野菜・果樹の生産者が苦しむ基準だと思う。

 消費者が望んでそうなっている基準ではないことは確かだ。これが日本の自給率の足を引っ張る要因のひとつにならないことを願うなあー、と年に1度農家の嫁になる私が思うこと。

 天候に左右される物づくりの悲哀が、今この地で農業を支える80代から次世代にバトンタッチされるかどうかになっていくのかもしれない。

 プルーンと向き合うこの時期は毎年私が日本の農業と食を憂うる時期でもある。

                         依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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