小海線のアキアカネ

　日曜日、都合の付かない息子に代わって防災訓練に出かける嫁さんから、子供を預かってと言われた夫。

　もう小海線に乗せるきゃあない、と私の顔を見るけれど、小学１年を頭に４人を連れて、あなたと私の２人で？・・・・私一見復活のように見えても、一番下だって私よりずっと速く走るではないか。

　なんとか半日を過ごして、嫁さんの帰るのを待って電車です。なんたって箱の中はいい。おまけに２両の内１両はガラガラで貸切状態でラッキーそのもの。

小海まで約５０分近い小さな旅の始まりです。
　稲田は黄金色に色づき始め穂が垂れ始めています。もう２０日もすれば刈りいれも始まることでしょう。

「アッとんぼがいっぱい！」の幼子の指さす田んぼには、乱舞している状態です。そこは「高岩」の駅でした。

　停車したからとんぼが見えたという訳ではなく、その場所だけが特別と言う感じです。「アキアカネ」のようです。もうしばらくしたら真っ赤になるのでしょうね。

　それからずっと目をこらしても、とんぼの姿を見るのが稀でした。

　１枚の田んぼにスズメが押し寄せています。すずめは必ず同じ田んぼに行くときいていましたが、本当のようです。あれではたまらないわ、と思わず口に出ました。

　小海駅で降りて３０分近くを橋の上で過ごします。この橋は車が入ってこないので、お子守には最高なのです。

　日曜日なので閉まっているお店ばかりです、日曜日はみんなショツピングセンターにいってしまうのでしょうか。

　帰りの電車は小淵沢発のハイブリットで、乗客もいっぱいでした。

　アキアカネはやっぱり「高岩」の駅でしか見られませんでした。

　子供の頃見た空いっぱいに乱舞していたとんぼを思い出させた風景でした。

　やっぱり電車のお子守はいいようです（笑）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅　中島木材の家

【 中島木材のホームページは こちら 】

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