国有林モニター現地見学・・・・その2

2012年09月28日 | 
 国有林モニター現地見学の待ち合わせ場所は、和田コミュニィテーセンターでした。時間前に到着したので、近くの道の駅に寄ります。

 平茶碗に似たお皿が目に付く、色もいいし心惹かれる。なんといっても価格が650円。地元の方の作品なのだろう。手に取ったが思いとどまったのでした。

 新品のままの我がコレクションを思い浮かべて耐えた。増やさないこと・・・・。

 レジで年配の男性が「やっぱり買うことにしました、もう売れてしまいましたか」とレジの女性に声を掛けています。「まだありますよ」と持ち出してきたのが「松茸」でした。

 1本200gはあるかなあーという程度の松茸です。価格をみたら3.000円でした。
「松茸」にも「価格」にも「すばらしいですねえ」と思わずつぶやいたら、「今年はとれませんから」ときっぱり。

 「ごはんにのせるとおいしいから」と男性。そうですよ、松茸ご飯ならいっぱいいただけますもの。ステーキ1枚のお値段です物ね。

 シカの柵を見た後、コミュニティーセンターで昼食。遠方からの参加者が多いので、
強行スケジュールで次の美ヶ原高原に向かいます。

 ここでは高山植物保護巡視活動をしておられる方にお話とご案内をいただきました。
美ヶ原高原の牛伏山は1990mですが、その山頂一帯が、高山植物の宝庫なのです。

 しかしここもシカが増えてきています。昨年は50頭位の集団がいて昼でもあの当たりにいましたよ、と指さされました。その当たりに見えるのは石でしょうか?

 石が動く?・・・・牛でした。ここは牧場なのです。夏の間放牧されて冬場は里に下ろすのだそうです。民有地だったり国有林の貸付地だったりするのだそうですが、そちらの方が先行ですからとのこと。

 牧場と草原は杭できちんと分けられていましたし、その杭の内側には電気の通る電線が張られていました。

 2000m近い草原はもう秋深く、花の季節は終わっています。それでも名残の残花が一つ二つ。

 ハクサンフウロ・アキノキリンソウ・げんのしょうこ・ヤマハハコグサ・りんどう・マツムシソウ・ウメバチソウ・ヤナギタンポポ・ゴマナ

 マツムシソウの花茎から上がシカに食べられた痕跡がたくさん見られました。2年草なので繁殖に影響するのだそうです。

 外来種は?の質問に「ありますよ」と。シロツメクサ・アカツメクサ・小さなスイバ・ギシギシ・西洋たんぽぽなど。

 足元にシロツメクサの白い花がさいていました。

 東信森林管理所グリーンサポートスタッフは美ヶ原地区で2名・八ヶ岳地区で7名で年間延べ238日活動実施しているとのことでした。

 26日は稀に見る上天気で、八ヶ岳・北アルプス・槍ヶ岳もくっきり・富士山も浅間山も御嶽山も立科山も・・・・名前聞くそばから忘れてしまうけれど・・・・こんな天気どころか晴れる日は10日に1度とか。

 山の天気は変わりやすいのでしょう。花の季節に来たいわねえ、と未練たっぷりなのでしたが、その頃は駐車場が大変なんだそうです。たしか1000台って看板見ましたけれど。

 タバコの吸殻とソフトクリームの手元の紙が多いとか。お二人は案内してくれる間も、ゴミを拾っていました。花を追う私の目にはゴミは目につかないけど。

 私の生まれた生地の奥に八風山があって、そこは草刈り場でした。春は蕨が夏は花の季節、そして秋風が吹き始める頃マツムシソウが一面薄紫色に揺れていました。

 今はどうなっているのでしょうか、草を刈る必要がなくなった今、気になるところです。人の手が入ってこそ成り立っている草原というものもあります。しかし50年前は、2000m近い山まで来る人は限られていたから・・・・一番は人災かも。

                    依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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