司馬遼太郎・・・・街道をゆく9

2019年03月09日 | 読書
図書館でこの本を手にしたのは題名に「信州佐久平みち」とあったから。司馬遼太郎著の「街道をゆく」シリーズの9であった。

 いままでこの方の作品を読んだこちとはない。

 膨大な数の本が並んでいるのを見て、最初から躊躇の範疇であったからかもしれないし、歴史小説の類は最近まで手を出さなかったからかも。

 「佐久平」の言葉につられて読み始めて、「ガーン」と頭を殴られたような思いであった。

 この本出版されたのは1979年である。

 この時代たかだか40年だが、この当時の人はこんなに読解力が優れていたのだろうか。

 いやー、そうではない40年で読解力が落ちたことにの驚きである。

 こんなに内容の濃い本に出会ったことはそうはない。自分の選んでいる本がそうなのかと言えばであるが。

 いやーとってもすごい。

 教科書には出ていない歴史がどんどんとわかる。こんなことだったのかと。とてもそれが腑におちるのだ。

 農業について・・・・新潟の江戸時代にはみんな自作農だったのに、明治になって小作農になった、くだりなど目から鱗である。

 太閤検地と明治の地租改正の違いである。米で年貢を納めていたのが、明治になり金による納付に変わったからである。

 江戸時代は土地の売買は認められていなかった? そうなるとテレビの時代劇の中で矛盾があるような場面があったような。

 そして昭和21年の農地解放。

 それぞれの土地を訪れて、その土地の人に会い生きた歴史を教えてくれている。

 最後のページに、このシリーズが40冊(1997年当時)発刊されているとあった。

 中の漢字の読みと難しい単語がいっぱい・・・・・この後、司馬遼太郎さんの作品にのめり込むつもりになったが、挫折せずに読めるだろうか(笑)

 佐久平の話も目から鱗がいっぱい、地元のことは案外しらないことが多い。

 お読みいただきありがとうございました。

 依田美恵子

       軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


にほんブログ村

にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする