院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

アクセス地・ベスト8

2013-11-03 08:02:12 | その他
読者のみなさまのアクセス地・ベスト8

東京都  1500名
名古屋市  550名
大阪市   270名
豊橋市   115名
北九州市  110名
京都市    90名
つくば市   65名
福岡市    60名

やはり人口が多い都市からのアクセスが多いですね。
地元の豊橋市が意外に少ないです。

特筆すべきは、北九州市と福岡市のみなさまの滞在時間が
圧倒的に長いことです。ありがたいことです。

解析はグーグルアナリティックスによります。

「うつ病」という病名を廃止しよう

2013-11-03 06:02:19 | 医療
 「うつ」とは「憂鬱」の「うつ」であって、人間の沈んだ気分、心理状態を表す。だから、必ずしも「症状」ではない。

 試験に落ちても失恋しても、人間は「うつ」になる。風をひいても怪我をしても「うつ」の気分になる。これらは病気ではない。逆に試験に受かったり得恋したりすると、「喜び」の気分となる。

 症状としての「うつ」は、元来、原因を問わない。「腹痛」が原因を問わないのと同じことである。「腹痛」の原因は、胃腸炎だったり虫垂炎だったり胆石症だったりする。

 「うつ病」でももちろん「うつ」の気分になる。一般の人たちはここで混乱する。つまり、試験に落ちて「うつ」になっているのを、「うつ病」になったと混同してしまう。

 「腹痛病」という病名はないから、「腹痛」それ自身はいろんな原因で出てくることは、一般の人にも理解しやすい。ところが「うつ」という気分は非特異的なのに、「うつ病」という病名があるから、一般の人には分かりにくくなってしまうのだ。

 この際「うつ病」という病名を廃止して、別の病名を考えるべきだ。いまのところ「単極性障害」という用語があるが、これは「双極性障害」(躁うつ病)との対比において作られた病名なので適当でない。

 いっそデプレッションの頭文字を取って「D病」とでもしたらどうか。

 (でも、もともとデプレッションは「うつ病」という意味と「うつ」という意味が両方ある。原語からしてすでに混乱している。またデプレッションには低気圧の意味もあって、日本語の「うつ」よりもかえって意味空間が広い。)


(フリー画像サイト flickr より。Zyllan 作。この人物は落胆しているだけであって、「うつ病」なのではない。)

参考:別の病を「うつ病」と報道したNHKのミス