(The Vois of Russia より引用。ロンドン五輪での段違い平行棒金メダリスト、ムスタフィナ(ロシア))
昨日、器械体操の選手がサーカスに行くことは、明るい話とは言えないと書いた。
それでは、オリンピック出場まで登りつめた選手はどうか?メダリストでさえその後を厚遇されているとは言えない。
プロ野球の松坂選手が大リーグに行くとき、契約金が61億円なら金メダリストに1億円やれ、といつぞや書いた。(本当は松坂選手自身が61億円をもらったのではないらしいが、私はスポーツ経済について詳しくない。)
体操の森末慎二はモリスエの名前を平行棒と鉄棒の技に残した。いまはコメディアンのようなことをしている。彼は落語家であり歌手でもあるらしく、その道で成功したと言ってもよいが、体操抜きで彼がタレントとして成功したかどうかは怪しい。
西川大輔は高校時代から体操競技で飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、いま顔を見ない。一時コメディアンになりたかったようで、体操技を用いたコントやプロレスなぞをやっていたが成功しなかった。
いずれにせよ、オリンピックのメダリストが、その後タレントして成功しようがしまいが、オリンピック同様に脚光を浴び続けようとすると、どこか侘しい気分が残る。だから、せめて北朝鮮のように、家を与え一生年金で生活できるようにしたらどうか?61億円はかからないだろう。
森末、西川を知らない世代の人は、内村航平が芸人になって再登場することを想像すればよい。