(阪急旅行社のホームページより。)
私の母の世代の人はホテルより旅館を好む。ホテルは洋室で落ち着かないという。旅館は上げ膳据え膳だからよいという。
私たちの世代は、どちらかというとホテルを好む。従業員に出入りしてほしくないし、据え膳ではなくレストランで自分で選んで食べたい。
あまり有名でない温泉地には旅館しかないから旅館に泊まる。上げ膳据え膳である。だが、その後がいけない。食事が片づけられたあとに、ふとんが敷かれるが、その間ベランダのような場所によけていなくてはならない。私はこの瞬間がいやなのだ。
なんだか気づまりである。でも考えてみれば、部屋を2つにして寝室と居間を別にしておけば、この問題は解決する。すなわち、2部屋使うだけの料金を、われわれは支払っていないのだ。「おもてなし」を十分受けるだけの客ではないということだ。