(Well design ホームページより。)
小学校でみんなで飼っているウサギが死んでしまった場合、ウサギ係の子をほかの子たちはどう論評したらよいかという道徳の授業の試験問題。
「ウサギ係の子も悪いけど、僕たちもウサギ係の子に任せてしまって、注意が足りなかった」と答えるのが「正解」だそうだ。
中日新聞は、このような優等生的な回答を道徳の授業が求めるなら、子どもたちはそれを暗記するだけであって真の道徳教育にはならない、と批判した。
投書欄には、優等生的でいかにも道徳的な投書しか採用しない大新聞に、タテマエにいくらか異を唱える論調が出てきた。中日新聞だけかもしれないが中日新聞の一般記事にも、タテマエを回避するような姿勢が見られる。
このような態度は、これまでサンケイ新聞にしか見られなったが、だんだん広がっていくのだろうか?
道徳の授業をどうしてもやりたいと政府が言うなら、人間にはタテマエとホンネというものがあるのだ、ということを授業で教えるのが真の道徳教育だと、前に書いておいた。