大学生時代の夏休みに名古屋のビジネス街で、いろんな会社に文房具(おもに注文のゴム印)を配達するアルバイトをやったことがあった。弁当付きで日当千円。
各会社ではOLが応対に出た。ほとんどのOLはゴム印を届ける小僧(私)なぞに見向きもしない。同僚とおしゃべりしながら当方には一瞥もくれずに受領書をよこした。
私にとってOL生活を観察する絶好の機会だった。地元のブランド校、K女子大出身者は意外に応対が悪いななぞと、ひそかに品定めをした。OLがどこの大学出身なのかは、一緒に回った正社員の運転手がなぜかよく知っていた。名古屋のビジネス街は駐車ができないので、運転手が車に残り私が配達したのだ。
2人だけ感じが良いOLがいた。一人の会社は忘れたが、私の目を見て笑顔でご苦労様と言ってくれた。もう一人はシティバンク名古屋支店のOLだった。すごく美人で感じがいいので、私はシティバンクに配達するのが楽しみだった。
掃除婦など、底辺で働く人に対してほど気を配れというのは、当時の総理大臣、田中角栄の言葉だった。
(朝日新聞デジタルより。)
各会社ではOLが応対に出た。ほとんどのOLはゴム印を届ける小僧(私)なぞに見向きもしない。同僚とおしゃべりしながら当方には一瞥もくれずに受領書をよこした。
私にとってOL生活を観察する絶好の機会だった。地元のブランド校、K女子大出身者は意外に応対が悪いななぞと、ひそかに品定めをした。OLがどこの大学出身なのかは、一緒に回った正社員の運転手がなぜかよく知っていた。名古屋のビジネス街は駐車ができないので、運転手が車に残り私が配達したのだ。
2人だけ感じが良いOLがいた。一人の会社は忘れたが、私の目を見て笑顔でご苦労様と言ってくれた。もう一人はシティバンク名古屋支店のOLだった。すごく美人で感じがいいので、私はシティバンクに配達するのが楽しみだった。
掃除婦など、底辺で働く人に対してほど気を配れというのは、当時の総理大臣、田中角栄の言葉だった。
(朝日新聞デジタルより。)