(つるなし朝顔。楽天市場より引用。)
上のアサガオにはツルがありません。こういうアサガオを「つるなし朝顔」と言います。このアサガオは、種子の皮が硬くて自力で発芽することができず、人間が皮に切れ目を入れてやらなくてはなりません。つまり、人間が手を加えない自然界では生きていくことができないアサガオです。
高校のとき致死遺伝子というものを習いました。子の遺伝形質は1:2:1となるはずなのに、1:2にしかならない植物があって、それはなぜかと考えた学者が、消えた部分の子孫は葉緑素を欠いているので育たないことを発見しました。葉緑素がない形質が発現するのは、致死遺伝子によると定義されました。
つるなし朝顔の種子の皮が硬いという形質は致死遺伝子によるものと言ってよいでしょう。絹糸を作るカイコの場合、自然界で生き抜ける品種はすでにないそうです。カイコは人間が世話をすることによってやっと生き延びています。
豚はどうでしょうか?犬なら放置すると野生化しますが、豚は野生化できるのでしょうか?野生化できないとすると、人間は残酷だなぁと思わずにはおれません。