院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

獣医師の免許

2014-07-09 00:34:54 | 技術

( 獣医学部の実習風景。ganbaruzine より引用。)

 私たちは車の免許がなければ公道を走ってはいけないですよね。また、二種免許がなければお金をとって人を乗せてはダメです。こういう免許を「業務独占」といいます。

 一方、「保育士」は「名称独占」といって、保育士免許がないお婆さんが近所の子どもたちを有料で預かってもいいのだそうです。ただし、「保育士」と名乗ってはいけません。

 獣医師は医師と同じく6年制の大学を卒業する必要があります。それなのに、獣医師が名称独占と知って驚いたのは、つい最近のことです。つまり、動物に注射したりレントゲンを照射するのに獣医師の免許は要らないのだそうです。「獣医師」と名乗りさえしなければ、動物を治療してお金をとってもよい。なんかヘンだなと思います。

 なお、獣医学部卒業生で、臨床獣医になる人は3割だそうです。あとは、保健所の公務員や研究所の職員になるのだといいます。(保健所や研究所は「獣医師」と指定して募集しますから、いくら動物の治療ができても免許がなければ応募できません。)

※以上の記載に誤りがあれば、ご指摘ください。