院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

風評被害(2)(風評はお金にもなる)

2014-07-18 00:11:15 | 社会
(出版社不詳。)

 「風評被害」に対して「風評利得」というものもあるでしょう。「風評利得」にめぐまれれば議員は当選できます。(記者会見で大泣きした県議も「風評利得」で当選したのでしょうね。)

 「風評利得」と「人気」とは、ほぼ同じものです。別役実は『当世商売往来』(岩波新書)の中で、タレントとは存在しているだけが仕事だと言っています。つまり、風評の対象としてだけしか存在価値がないということでしょうね。(だから、タレントが私生活を暴かれるのを「有名税だ」という人もいます。)

 風評は損害も生みますが、価値をもつことがあります。風評はイメージ(虚像)言い換えてもよいでしょう。大衆はイメージにお金を支払いますから、イメージは飯のタネになります。それだけで食べている人がタレントと呼ばれるのでしょうね。