(ウィキペディア、「たい焼き」より引用。)
幼いころ「どんどん焼き」というお好み焼きのようなものを食べました。これはメリケン粉(小麦粉)を水で溶いて、ネギ、サクラエビ、紅ショウガなどを混ぜ込んで、そのまま焼いた食品です。ウスターソースをつけて食べました。
「どんどん焼き」は明治時代からあったそうですが、関東大震災のおり、焼け跡で鉄板の上でメリケン粉を焼いて非常食としたものが広まって、現在のお好み焼きに発展したという説があります。
同じく明治時代ころからメリケン粉にあんこを入れて焼いたのが「今川焼き」です。愛知県地方では「大判焼き」といって今でも主要な駅で売られています。「今川焼き」を鯛の型に入れて焼いたのが「たい焼き」です。
同じ材料でできているのに、幼い私には「たい焼き」のほうが「今川焼き」よりもおいしく感じられました。子どもだったから形にごまかされたのかと思ったのですが、現在でも「今川焼き」より「たい焼き」のほうがおいしいのです。
「たい焼き」以外にも大福やおはぎ(ぼたもち)がありましたが、なぜか食べて一番うれしかったのは「たい焼き」でした。お菓子としての完成度は落ちるのにもかかわらずです。どら焼きもありましたが、これはもっと格が上のお菓子でした。
きのうお話しした「小倉トースト」ですが、これも関東大震災のころには、すでにあったそうです。名古屋はものすごく喫茶店が多い街ですが、喫茶店が爆発的に増えたのにともなって、「小倉トースト」も広まったのだそうです。
(「今川焼き」よりも「たい焼き」のほうがおいしいのは、「たい焼き」のほうが皮が薄いからかもしれません。)