院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

表現としての「確率」(3)(統計のウソ-1-)

2014-07-28 06:03:30 | 科学

(国谷キャスター。NHKクローズアップ現代のHPより引用。)


 NHKの番組「クローズアップ現代」では 2013 年 7 月 3 日、「数字のカラクリ・データの真実~統計学ブームのヒミツ~」という番組を放送しました。その枕として次のような質問を通行人に行いました。

 「心筋梗塞で死亡した人の95%がこの食べ物を摂取していた。そして、がん患者の98%、強盗など凶悪犯罪者の90%が犯行前24時間以内に摂取していた食べ物。この食べ物を禁止すべきか否か?」

 多くの人が「禁止すべき」と答えました。でも、正解は「ご飯」です。みんな「だまされた」と言いました。

 テレビ番組で統計学の危険性を説明するには、とても面白い導入部だと思います。むかしから「統計のウソ」という言葉がありますが、だまされるほうにも、もう少し統計学の知識が必要でしょう。

 統計に親しんでいる人なら、上の質問に「よく食べられている食べ物」とすぐに分かったと思います。