きのう、むかしは書物が高かったと述べた。専門書はとくに高価で、貧乏学生を圧迫した。同じ教科書なら古本で十分だ。学生街の神田に古本屋が発達したわけが、ここにある。
(アマゾンのカタログより。)
学生時代に大流行していた娯楽に麻雀があった。けっこうルールが難しく、私はいまだに「符」という点数を数えられない。大学に入ったら、みなが当然のことのように麻雀をしているので、ルールを体系的に知る必要があると書店へ行った。だが、麻雀の解説本は高かった。
ちょうどそのころ、名古屋駅前の名鉄デパートで「新本市」があった。なぜか古本でないのに安いのだ。そこに麻雀のルールの本が山積みになっていて、一冊たった50円だった。ルールならどんな解説書でも一緒だろうと、それを買った。
あとになって、その本が安かったのは、別のルールが書いてあるからだと分かった。安物買いの銭失いとはこのことだと、当時ずいぶん自分を恥じた。
(アマゾンのカタログより。)
学生時代に大流行していた娯楽に麻雀があった。けっこうルールが難しく、私はいまだに「符」という点数を数えられない。大学に入ったら、みなが当然のことのように麻雀をしているので、ルールを体系的に知る必要があると書店へ行った。だが、麻雀の解説本は高かった。
ちょうどそのころ、名古屋駅前の名鉄デパートで「新本市」があった。なぜか古本でないのに安いのだ。そこに麻雀のルールの本が山積みになっていて、一冊たった50円だった。ルールならどんな解説書でも一緒だろうと、それを買った。
あとになって、その本が安かったのは、別のルールが書いてあるからだと分かった。安物買いの銭失いとはこのことだと、当時ずいぶん自分を恥じた。