Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

バリ・コピー

2008年10月01日 | バリ
 バリ・コピーと私たちが呼ぶのは、コピーcopyではなく、kopi、つまりインドネシア語のコーヒーのこと。バリ・コピーとは、「バリのコーヒー」という意味である。
 9月12日に山岳地帯のバトゥングサルという村に調査地の人々がワヤンに出かけるのに同行した。この村は調査地から車で1時間半以上の距離なのだが、私が留学していた20年以上前にもよくワヤンで訪れたところで、そのころ、ワヤンの音楽の演奏していたせいか、今なおこの村には知り合いが多い。私が来たとわかると、いろいろな所から私に会いに知人たちがやってくるのである。
 この村に行くと必ずいただけるのがコーヒーである。この村はコーヒーの産地で多くの農家はコーヒー生産者で、近年は村でコーヒーの包装までして売るようになった。コピー・バトゥングサルといえば、バリでは名のしれたコーヒーブランドである。今回も子袋で6袋、合計1.5キロのコーヒーをもらってしまう。持ち帰る荷物が多いので大量のコーヒーをもらうと少々困ってしまうのだが、それでもすべて日本に持ってきた。バリのコーヒーの好きな人たちに配って、一袋私の手元に残った。
 「またおいで。次に来る頃はもうとっくに飲みおわってるだろ?ぼくらは、おまえにこのくらいしかあげるものがないんだよ。」そんな友人たちの声がコーヒーから聞こえてくる。