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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

空港入口で記者会見?

2011年10月23日 | 那覇、沖縄
 昨日、所用があり那覇空港まで車ででかけた。送迎用のプラットホームに車をつけて空港入り口を見ると、たくさんのカメラクルーやインタヴューアーなどの取材の一団がこれから来るであろう「誰か」を待ち構えていているのが見える。
 取材陣の格好を見て、かみさんは「なんだかすごくラフな格好だから芸能人じゃない?」なんて言っている。芸能人ならばもちろん「見学」して、あわよくば写真なんぞ撮影して学生に自慢しようと即座に思いつき、車の中でスタンバイ。それにしても芸能レポーターらしき人の姿がないのが気になる。
 しばらくして黒塗りのハイヤーが取材一団の脇に止まり、沖縄ではこの時期珍しいネクタイをした役人らしき人物が車の来る方角を指差しながら、取材陣に何かを指示しているのがわかる。「もしや政治家か?来るぞ、来るぞ」
 そこにタクシーでやってきたのは淡いピンクのネクタイをした見知らぬ「おじさん」(ちょっと失礼な表現ですみません)。着いたとたんに取材陣に囲まれた。かみさんに「あのおじさん、誰だかわかる?」と聞いてみると、「どこかで見たような気がするけど…」という答えが返ってきただけで会話は途切れた。二人とも「ピンクのネクタイをしたおじさん」が誰だかわからないのである。少なくても芸能人でもないし、テレビ討論会にしばしば登場する政治家でも政治評論家でもない。わからない人を見ても面白くないので、「行こう、行こう」とその場を立ち去った。
 夜、NHKのニュースをつけて二人で「あっ、この人じゃん!」と大声を出した。普天間基地移転問題でこのところしばしば沖縄を訪れる一連の政府の偉いお役人、官房副長官だった。政治オンチの私にわかるわけないよね。それにしてもこの時期、沖縄に来てまで背広とネクタイなんて本当にご苦労さま。でも交渉ごとをするのならば、似合う、似合わないに関わらず、「かりゆし」の方が沖縄ではいいかもしれないなあ。