
オトギリソウ(弟切草)とは変わった名前だが 「和漢三才図絵」に この草を鷹の傷を治す秘薬としていた鷹飼いが その秘密を洩らした弟を斬ったという物語から付いた名前と記してある
その時飛び散った血が葉や花に付いて黒点になったと云う
鷹に効くくらいだから人にも効いて 葉を油に浸したものを切り傷 神経痛 関節炎に使う
生薬名は小連翹(しょうれんぎょう)と言い 乾燥した全草10~20gを煎じ幹部塗れば止血 腫れものに効く また月経不順や鎮痛には 全草2~4gを一回量として300ccの水が半量になるまで煎じて飲むと良い
オトギリソウ科の日当たりの良い山野に生える一年草
花は黄色で2㎝程 朝開いて夕方しぼむ一日花
花弁と萼には黒点と黒線があるが 葉の形や黒点の有無などに変異が多く 多くの変種や品種がある
日本全国に分布している