バクチノキはサクラの仲間と聞いていたので、花は春に咲くと思っていたが今咲いている
名前は、樹皮が大きく剥がれるのを、博打に負けて身ぐるみ剝がされるのに見立てたもの
バラ科サクラ属の沿海地の樹林内に多い落葉高木 10~15m程になる
樹皮は灰褐色で、鱗片状に剥がれ落ち、その後が紅黄色のまだらになる
葉は互生し葉身は10~20cmの長楕円形、先端は尖り基部は円形かクサビ形
縁に鋭い鋸歯があり、鋸歯の先は腺になっている
花は9月頃に咲く
新枝の葉腋から3cm程の総状花序を出し、白色の花を多数つける
花は6mmほどで、2mmほどの円形の花弁が5個ある
雄しべは40個ほどもあり、花弁より長く突き出て良く目立つ
果実は核果で、1.5cm程の歪んだ長楕円形、翌年の5月頃熟す
葉を水蒸気蒸留して、杏仁水(ばくち水)を作り、咳止め薬に使う
樹皮からは黄色の染料が取れる