いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

新年に新風。  new zephyr

2010-01-02 20:11:50 | 日記
 1月2日は、大学スポーツの日。箱根駅伝往路に全国大学ラグビー準決勝。関東
は元日から快晴の青空が続いているスポーツ日和。

 (1)1月1日の全日本サッカー選手権では、ガンバ大阪の遠藤保仁さんが、ひとり
ドリブルで相手をかわして持ち込み、そのままゴールを決めた。今までの日本サッ
カーではあまり見られなかったひとりで持ち込み、ゴールを積極的にねらう「気概
(high spirited)」だった。
 チームプレイ偏重の平凡さで、世界の壁を破れなかったつまらなさ、もどかしさ
も「晴れた、」元日のあざやかな気概を見た。

 (2)東京~箱根間往復2日間の関東大学対抗駅伝。今だったら、考えもしない経
路と設定の駅伝レース。当時の悠長でスケールの大きい発想が、レース途中にある
電車の踏切(踏切の遮断機が下りて待たされるランナーもいた:近年は、電車の方
がランナーの通過を避けている)や、天下の剣の箱根路の山登りでドラスティック
(drastic)な展開を可能にした。

 近年のレースでは、過酷な箱根路の山登りの大逆転レースが続いて、筋書きのな
いドラマを若い学生達が実現して、新年に感動(emotion)を運んでくる。
 駅伝もマラソンと同様、過去の耐久レースから現在はスピードレースに質も転化
してきて、山登りはますます過酷なドラスティックなレースにしている。

 今年も、それまでの驚異的な山登りの区間記録を昨年更新した東洋大の柏原くん
が、トップと4分以上の差でタスキを受けて一気にその差をとりかえして、往路1位ま
で押し上げた。昨年の自らの記録を塗り替える、2年連続の山登り区間新記録だ。
 
 (3)スピードスケートでは、15才の高木美帆さんがオールラウンドのスケータ
ーとして、コーナーワークとレース後半に強い今までの日本アスリートにない勝負
強さを印象づけて、オリンピック代表となった。
 家族の話では、特別なことをしているわけでもなく、音楽の好きな普通の中学生
だという(家族から見ればそうなる)。スピードスケートにとどまらず、サッカー競技
にも参加する自由な考え方も、環境も、既成概念に捉われないスケールの大きさを
感じさせる、日本スポーツの将来を担う資質の登場。
 オリンピックの年に、15才という年令もあわさってインパクトのある登場で新年に
初夢を運んできた。

 (4)フィギュアスケートの18才の浅田真央さんは、4年前は世界チャンピオン
でありながら、この15才の年令制限に阻まれてオリンピックに出場できなかった
。今年は、最後の最後に、初めて代表に滑り込んで、しかし、フィギュアの既成概
念を打開(break over)するその潜在能力が楽しみだ。

 2010年は、ベテランから若いアスリートまでのあたらしい発想で頂点に挑む
アクティヴなスタンスが、新年に新風(new zephyr)を運んできた。
 今年は打開(break over)の年だ。

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