いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

不況だから見れる夢。  promising dream

2010-01-14 19:49:11 | 日記
 建設工事現場を通ると、あまり見かけたことのない建設会社の名前が目につく。一時期、
談合問題でゼネコン(general construction)、大手建設会社が相次ぎ指名停止処分を受け
て、国、地方の公共事業から姿を消した。

 長年にわたって公共事業のもとで、大手建設会社(ゼネコン)同士が利益配分の操作を繰
り返して、業界寡占化(intensive governance)を目論んできた。
 公共事業の抱える社会問題には、長年の巨大企業による偏った利益供与の業界支配、寡占
化が見過ごされてきたことが、一番大きかった。

 ようやく談合摘発で、ゼネコン各社が公共事業から指名停止を受け、姿を消して、また民
主党政権では、徹底した公共事業の見直し、中止の方針の打出しで、公共事業に頼らない景
気、経済浮揚政策への移行に加えて、長引くデフレ経済不況、政治との不法で不適切な関係
の政治資金投資の摘発により、ゼネコンへの期待感、存在感も今は聞かれない。

 近年好調を維持していた大学卒業予定者の就職内定率。今春、卒業予定の大学生の就職内
定率が63%と過去3番目の低さとなり、就職希望企業のリストには、不況の影響をモロに
受けない、採用に積極的な銀行、信託、保険、食品事業や、経営の安定した総合商社、次世
代商品の多い電化メーカーのトップ企業の名前が上位を占めている、平凡(ordinary)なも
の。

 不況だから将来の夢を見ない、見れないわけではない。好況時に夢見る社会とは違った、
不況時だから回復に向けたその先にあるフレームワーク(frame work)の大きい成長幅に期
待する、または直接影響力を発揮できる可能性の大きい、現実的に躍る夢(promising dream)
はある。

 長引く不況、安定不況の時代背景がそのまま反映された、若者の就職希望企業を見る目の
安定志向、保守思考傾向のゾーン・ディフェンス(zone defense)からは、経済構造構成の
フレームワークのゆきづまり感からくる不況脱却への期待は薄い。

 1次、2次産業の中からでも、ベンチャー(venture)志向、開発志向による変化、活気
あふれる多様な事業が躍るような希望企業リストを見てみたい。それが、現況打開のエネル
ギーとなるからだ。

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