いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

生命と医学のサプリメント。  supplement of bio-medicine

2010-01-06 20:12:05 | 日記
 (1)長い間、大人の脳細胞は再生しにくいと考えられていたのを、認識し、思考
する高度な脳機能を生みだす「大脳(新皮質)」で大人になってこの細胞から神経が
「新生」することが日本の研究チームによって解明された。後遺症を抱えたままの病
気の治療に役立つ。
 
 (2)自律神経の「興奮」を促進する交感神経が、心不全では、「安静」作用をする副
交感神経にその役割、機能を転換する現象があることが解明された。心不全患者の
延命にむけた投薬治療に効果が期待される。

 (3)がん細胞の動きを視覚的に理解できる臓器を生きたままレーザー顕微鏡で観
察するシステムが世界で初めて開発された。病気の発症メカニズムの理解、新薬の
短期開発に役立つ。

 最近、たて続けに、医学、生命医科学分野からのいままで不可解とされてきた事
象への日本の研究チームによる研究解明のニュースが続く。

 (4)人工多能性幹細胞(iPS)で、拒否反応のない自細胞から人体機能を再生する
画期的で社会貢献の大きい研究開発も実用化が待たれるステップだ。
 医学、生命科学分野での先端的な研究にあたらしい創造力、解明力が定着してき
ている機運のニュースがたのもしい。

 すでに日本は高年令化社会をむかえて、2040年には全人口の40%が65才
以上で占められる見通しだ。人間の高年令化社会をどのように健全に、健康に、満
足に生きるのかの「生き方」が問われていく時代。だれもが通るステージ。

 老化現象、それに付随して増えるであろう病気に対して、適切で効果的な対処、
措置が解明されて、人間の機能の維持回復に貢献する研究開発が画期的にさらに
促進、展開されることが望まれる。

 機能回復のサプリメント(supplement)効果が、未来社会の介護問題の改善に与
える効果は大きい。
 それにあわせて、高年令者の社会的役割、社会参画についても、時代のニーズに
合致してあたらしい展開をみせていくことが求められる。

 医学、生命医科学分野の先端的な研究開発が、高年令化社会の「仕組み」、「生
き方」にあたらしい価値観念を提供する。

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