いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

デパート改革。  innovative department store

2010-01-23 20:07:50 | 日記
 デフレ、円高、消費低迷の不況三本柱が占める日本経済だから、09年売上高でデパート
業界が前年比10%減(6兆5千億円)、スーパー業界4%減(12兆8千億円)と、共に
過去最大の下落率を記録した。

 デパートの売上高減少は、数十か月も連続の恒常的な減収減益で、国の補助制度や経営形
態、組織運営のディティール(detail)に魔法のような仕組み(テナント制)があるのか、通常なら
企業として「成り立たない」経営内容だ。
 地方では、閉店、店舗統合も出始めていて、デパート業界の改革も再編、リストラ志向の
旧態然としたもので、消費志向の変化、市場の低迷に有効な変革対応が打ち出せずに、業績
悪化は累積する危機的経営状況。

 最近では、量販店やスーパー小売店の店内誘致や量販店への経営形態の切り替え検討の
デパートもある。デパートの生き残りをかけた改革にはほど遠いネガティブ(negative)なベクトル
だ。
 昨近のデパート、平日、休日問わずに店内は手持ちぶさたの過度の店員ばかりが目につく
、あきらかに費用対効果のないサービス過剰体制だ。

 時代は、情報化共有社会。スピード、手ごろな空間、商品との密着性、直近感という時代
がつくる背景にデパートは効果的な対応を欠いたままだ。
 消費市場は、労働環境の変化への対応で多様、多岐なステージで、消費者のニーズに応え
てきた。そのステージに乗り遅れたのがデパート。

 しかし、コンビニもスーパーも軒並み売り上げは乱高下を繰り返す消費社会のステージで
もある。ひとりデパートだけが、その時折の改革に手を打ってこなかったツケが恒常的に大きく
累積影響した。

 まずは、(1)商品開発改革。 デパートの商品能力の種類、品質、ボーグ(vogue:流行)
の総合力をいかしたデパート「唯一」の商品化、商品開発機能の整備。
 (2)売り場改革。 ダウンサイジングの手ごろな空間、スピード感の環境設定。
 (3)営業戦略(宣伝)改革。 従来の「客待ち」のネガティブ体制から、ポジティブ(positive)
な消費者(のニーズ)への「接近」、「投資」体制にスリム化した人的対応の展開。
 (4)情報戦略改革。 消費者対応のコンピュータ化をすすめ消費者に接近、消費ニーズの
把握による営業戦略の展開。

 コンビニとも違う、量販店とも違う、スーパーとも違う、従来のデパートとも違う「商品開発
企業」としての未来型デパートを目指すべきだ。


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