(1)軍事政権が長年にわたって反体制グループを投獄し政治活動を認めず国民を弾圧抑圧してきたミャンマー政府が、今夏から民主運動リーダーのアウンサンスーチーさんの自宅軟禁を解き、形だけではあっても国民選挙による政府樹立、弾圧囚人を釈放して人権回復民主化政策を打ち出してきた。
ミャンマーの弾圧、独裁政治には、米国を始め世界各国の貿易禁止などの経済制裁措置を強めてきた。17日から開催されていたASEAN首脳会議では、持ち回り制の議長国を2年前倒ししてまでミャンマー政府が強く就任を求めていた。
ASEAN首脳会議での国際社会復帰を目指してのミャンマー政府による国内民主化政策の色合いが強くなった。
近年の中国、インドを始めとする周辺を取り巻くアジア新興国経済の発展ぶりとは無縁ではないだろう。ひとり国際社会からの経済制裁隔離による取り残しへの危機感はミャンマー政府にはあるはずだ。このミャンマー民主化改革をどう見ているのか、次は北朝鮮だ。
どちらにせよ、民主化政策は一度滑り出せば「元」に戻ること、戻すことはむづかしいのが歴史の流れだ。民主化のモチーブパワー(motive power)となる反体制グループの政治犯の釈放は進んでいないという報道なので、慎重な硬軟織り交ぜた軍事後ろ盾ミャンマー独裁政治の様子見プレゼンスの動きだが、国際社会からの「透視性(see through the crisis)」が増して人権抑圧が緩和されていくのはいいことだ。
手のひらを返したようにそういうミャンマー政府に「議長国」を決定する東アジア諸国の対応には疑問も残るが、まずは国際社会、政治のフレームワーク(frame work)に引き込んでの国内民主化持続の促進をはかるのがホ-ルド・グッド(hold good)なやり方なので歓迎したい。議長国としての責任と義務の履行に注目すべきだ。
アウンサンスーチーさんに代表されるように女性の自立も文化、教育にも本来的に見るべきものがある国民性を持ち、資源も豊富な国だ。民主化促進による開かれた社会になれば、アジア経済の発展、安定にさらに弾みをつける期待も大きい。
(2)取るべきところから税金を取らない、取れない税金逃れの財政破たん国家ギリシャの未徴収税額が6.2兆円に上ることがEU委員会の報告でわかった。(報道)EU諸国が一致して財政支援に回れない不条理な要因ともなっていた。
EUは、政治、経済、平和の価値観共有共同体として注目すべき国際スケール(scale)であるが、ギリシャなど一部には貨幣、文化、国民性の違うものが「ひとつ」を共有しても非生産的、不利益だとの声もある。
しかし、パラドックス(paradox)としてギリシャのような国がEUのフレームワークの中で結果として国家の問題点、課題がはっきりして格差是正、改革に「向かわざる」を得ないのは、グローバル化した国際経済の危機管理にとっては先行指導する有効な手立てだ。
リードするフランス、ドイツは大変だろうが、この機会によりEU化の目的、精度を高めてさらに強いコングロマリット(conglomerate)化を進めるべきだ。
財政破たんのギリシャ、イタリアともに経済専門家による首相就任で財政再建にスタートした。もちろんそれまでの財政破たんへのシナリオに責任もある経済専門家だ。
イタリアでは内閣に政治家がひとりも入らない(学者、弁護士、軍人ほかで構成)経済救国回復内閣だ。政治、経済EU化の「フレームワーク」の中での課題取り組みの有効性を示す大胆な取組み効果だ。
ミャンマーの弾圧、独裁政治には、米国を始め世界各国の貿易禁止などの経済制裁措置を強めてきた。17日から開催されていたASEAN首脳会議では、持ち回り制の議長国を2年前倒ししてまでミャンマー政府が強く就任を求めていた。
ASEAN首脳会議での国際社会復帰を目指してのミャンマー政府による国内民主化政策の色合いが強くなった。
近年の中国、インドを始めとする周辺を取り巻くアジア新興国経済の発展ぶりとは無縁ではないだろう。ひとり国際社会からの経済制裁隔離による取り残しへの危機感はミャンマー政府にはあるはずだ。このミャンマー民主化改革をどう見ているのか、次は北朝鮮だ。
どちらにせよ、民主化政策は一度滑り出せば「元」に戻ること、戻すことはむづかしいのが歴史の流れだ。民主化のモチーブパワー(motive power)となる反体制グループの政治犯の釈放は進んでいないという報道なので、慎重な硬軟織り交ぜた軍事後ろ盾ミャンマー独裁政治の様子見プレゼンスの動きだが、国際社会からの「透視性(see through the crisis)」が増して人権抑圧が緩和されていくのはいいことだ。
手のひらを返したようにそういうミャンマー政府に「議長国」を決定する東アジア諸国の対応には疑問も残るが、まずは国際社会、政治のフレームワーク(frame work)に引き込んでの国内民主化持続の促進をはかるのがホ-ルド・グッド(hold good)なやり方なので歓迎したい。議長国としての責任と義務の履行に注目すべきだ。
アウンサンスーチーさんに代表されるように女性の自立も文化、教育にも本来的に見るべきものがある国民性を持ち、資源も豊富な国だ。民主化促進による開かれた社会になれば、アジア経済の発展、安定にさらに弾みをつける期待も大きい。
(2)取るべきところから税金を取らない、取れない税金逃れの財政破たん国家ギリシャの未徴収税額が6.2兆円に上ることがEU委員会の報告でわかった。(報道)EU諸国が一致して財政支援に回れない不条理な要因ともなっていた。
EUは、政治、経済、平和の価値観共有共同体として注目すべき国際スケール(scale)であるが、ギリシャなど一部には貨幣、文化、国民性の違うものが「ひとつ」を共有しても非生産的、不利益だとの声もある。
しかし、パラドックス(paradox)としてギリシャのような国がEUのフレームワークの中で結果として国家の問題点、課題がはっきりして格差是正、改革に「向かわざる」を得ないのは、グローバル化した国際経済の危機管理にとっては先行指導する有効な手立てだ。
リードするフランス、ドイツは大変だろうが、この機会によりEU化の目的、精度を高めてさらに強いコングロマリット(conglomerate)化を進めるべきだ。
財政破たんのギリシャ、イタリアともに経済専門家による首相就任で財政再建にスタートした。もちろんそれまでの財政破たんへのシナリオに責任もある経済専門家だ。
イタリアでは内閣に政治家がひとりも入らない(学者、弁護士、軍人ほかで構成)経済救国回復内閣だ。政治、経済EU化の「フレームワーク」の中での課題取り組みの有効性を示す大胆な取組み効果だ。