(1)売り言葉に買い言葉で、今の政治の閉そく感を変えるには「独裁」も必要と言った、ちょっとエキセントリック(eccentric)な橋下さん、自身が代表の維新の会双方が大阪ダブル(市長・府知事)選挙に勝利した。
橋下さんは60%近い得票率で2位とは20%近い得票差、府知事はダブルスコアーに近い大差であった。週刊誌による橋下批判記事も大阪人気質の反発を買って逆効果になったのではないのか。
橋下さん、維新の会ともに掲げている「大阪都」構想(metropolis conception)が市民、府民に支持されたものだ。また、既成政党群を向こうに回しての橋下さん、維新の会の勝利は、既成政党への不満、期待の低さを示すもので今後の国政(選挙)に及ぼす影響力も大きい。
既成政党への失望感はEUでも顕著になっており、2大政党論の米国でも第3の勢力への関心も見られ始めて国際的な流れの中にある。
(2)政治の使命の中には、国民、市民に行政の将来構図、グランドデザイン(grand design)を示す大きな目標があり、橋下さんのアイディアにはその政治理念があったと言うことだ。東日本大震災の復興デザインと言い、今の政府にはないものだ。
府知事時代は府庁、既成概念との対立、改革以外は、大阪、関西圏の経済、社会改革にはさしたる実績もなく、「大阪」の地盤沈下には歯止めもかからなかった。
しかし、大阪都構想は、「行政改革」には大きな意義、意味もあり、「政治改革」の観点からも政治理念、理論で革新性、改革性、実効性の高い地方政治からの強いメッセージ力、モチーブパワー(motive power)として大きな意義、意味のあるものだ。
(3)都構想実現のためには法令改正(現在は首都のみ適用)など国政への積極的な参加も必要で、今回の大阪の勝利に加え、愛知、名古屋でも「中京都」構想の推進力、政治理念、県市民の高い支持力を持った首長が、地域政党代表として国政への働きかけ、政治参加も視野に入れた動きがあり、今後この「流れ」は大きな勢力となって政治改革を推進していくだろう。
閉そく感のある(国政)政治の流れを変える起点となるものだ。都構想の具体化政策、調整に時間はかかるが、推進すべき政治課題だ。
(4)一方、橋下新市長、松井新府知事の維新の会は、現在までには活性化が東京、名古屋、京都止まりで沈滞した大阪、関西圏の経済、社会、教育の再生復活にはさしたるアイディアもなく(教育条例は専制的なだけ)、今後スポットライトをあびた行政改革(大阪都構想)の効果の中でどんな大阪復興の政策課題を掲げていくのか、政治理念、理論が試される。
特に企業の先端的技術開発力では、東京、名古屋に見劣りする。
反東京の風土の中で、近代化の中で必ずしもロケーションのいいとは言えないポジショニング(positioning)の大阪、関西圏の独自性、発展性を再構築していくのか、課題は政治よりも経済、社会、教育の復活再生にある。
橋下さんは60%近い得票率で2位とは20%近い得票差、府知事はダブルスコアーに近い大差であった。週刊誌による橋下批判記事も大阪人気質の反発を買って逆効果になったのではないのか。
橋下さん、維新の会ともに掲げている「大阪都」構想(metropolis conception)が市民、府民に支持されたものだ。また、既成政党群を向こうに回しての橋下さん、維新の会の勝利は、既成政党への不満、期待の低さを示すもので今後の国政(選挙)に及ぼす影響力も大きい。
既成政党への失望感はEUでも顕著になっており、2大政党論の米国でも第3の勢力への関心も見られ始めて国際的な流れの中にある。
(2)政治の使命の中には、国民、市民に行政の将来構図、グランドデザイン(grand design)を示す大きな目標があり、橋下さんのアイディアにはその政治理念があったと言うことだ。東日本大震災の復興デザインと言い、今の政府にはないものだ。
府知事時代は府庁、既成概念との対立、改革以外は、大阪、関西圏の経済、社会改革にはさしたる実績もなく、「大阪」の地盤沈下には歯止めもかからなかった。
しかし、大阪都構想は、「行政改革」には大きな意義、意味もあり、「政治改革」の観点からも政治理念、理論で革新性、改革性、実効性の高い地方政治からの強いメッセージ力、モチーブパワー(motive power)として大きな意義、意味のあるものだ。
(3)都構想実現のためには法令改正(現在は首都のみ適用)など国政への積極的な参加も必要で、今回の大阪の勝利に加え、愛知、名古屋でも「中京都」構想の推進力、政治理念、県市民の高い支持力を持った首長が、地域政党代表として国政への働きかけ、政治参加も視野に入れた動きがあり、今後この「流れ」は大きな勢力となって政治改革を推進していくだろう。
閉そく感のある(国政)政治の流れを変える起点となるものだ。都構想の具体化政策、調整に時間はかかるが、推進すべき政治課題だ。
(4)一方、橋下新市長、松井新府知事の維新の会は、現在までには活性化が東京、名古屋、京都止まりで沈滞した大阪、関西圏の経済、社会、教育の再生復活にはさしたるアイディアもなく(教育条例は専制的なだけ)、今後スポットライトをあびた行政改革(大阪都構想)の効果の中でどんな大阪復興の政策課題を掲げていくのか、政治理念、理論が試される。
特に企業の先端的技術開発力では、東京、名古屋に見劣りする。
反東京の風土の中で、近代化の中で必ずしもロケーションのいいとは言えないポジショニング(positioning)の大阪、関西圏の独自性、発展性を再構築していくのか、課題は政治よりも経済、社会、教育の復活再生にある。