いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

文化勲章と人物ランク。 cultural decoration and world key person's rank

2011-11-04 19:52:14 | 日記
 (1)11月3日、文化の日。文化勲章(cultural decoration)を受けた名古屋・名城大学教授(半導体電子工学)の赤崎勇さん(82)は、発光ダイオードの基礎理論、とりわけ困難とされていた青色発光ダイオードの開発研究に尽力した先端的科学者だ。
 全国の交通信号に利用されて、高寿命性、光が当たっても鮮明な安全性での社会貢献も多大だ。毎年、ノーベル物理学、化学賞の候補者として名前が上がっている。

 自身の旧制中学時代を振り返って、「戦時下でまともに勉強ができなかった」と話している。いくら先端的科学者と言えども、学習、勉学もせずに研究開発に辿(たど)りつける訳もなく、その後の平和日本でのひとかたならぬ努力、精進、勉学のたまものであることは当然の結果である。現在も若い学生、研究者との教育研究の日々である。

 この話を聞くと、現在に生きる我々の何んとも恵まれた学習、勉学環境なのかと、やたら底上げされた学習、勉学環境の中でも不平、不満を聞くおろかさを知らされる。
 多分、生活環境の比較論でも同じことが言えるのだろう。文化の日に現在の取り巻く震災復興、円高不況も乗り越えられないはずもないと知らされる。

 (2)何かとランク付けが好きな欧米社会。民間会社の国債格付けが株式、株価マーケットに影響力を及ぼすこともあり、ある意味国、権力に対するアンチテーゼ(anti these)、民間チェックシステムの社会理念が根付いた社会現象とも言える。

 米経済誌フォーブスの「世界で最も影響力のある人物70人」ランキング(world key person's rank)で日本の首相が62位とランクされた。政権交代の余波のあった昨年は、当時の日本の民主党第2代首相は27位〔これでも先進国(一桁台ランク)とは比較ならない〕だったから、国内外比較問題外の現首相の低ランク付けだ。

 直近5年で6人の首相交代と言う政治不安定を反映したものだから、これはこれで致し方ないが、日銀総裁36位、ソフトバンク社長が60位といづれも首相より上位にランクと、日本が直面する円高、原発事故によるエネルギー(自然再生エネルギー)問題の発信力を反映した話題性重視のランク付けだ。

 日本の中にいて、現実問題から日銀の円高金融対策も当然のように政府追随で時期を逸したものが多く、独自見識性があるとは言えずに、マーケットからはすでに織り込み済みのもので効力を発揮していないのだから、日銀総裁36位は日本政治への当てつけと言うところか。

 どっちみち世界(米国経済誌ランクだが)が日本の首相をこの程度に見ているなら、世界平和、環境エネルギー問題で思い切った発信力を示したいものだ。

 民主党初代首相の政権交代を背景とした米国からアジア経済共同体への基軸シフト論も革新性のある時代を読んだものであった。
 国民の政権交代エネルギーを効果的に結集せずに、国際的な発信エネルギーとはならずにただ理論に酔ったところがいけなかった。
 現首相の旧態然とした米国依存主義、安全運転では62位も相当のところか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする