(1)世界的な音楽指揮者の小澤征爾さん(78)が92年から毎年夏に松本市で続けてきた「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」が10日から開催される。
近年は大病を患って回復のために療養に専念していたが、今年はヨーロッパでもオーケストラを指揮して健在なところ(be well)を見せて、今年の夏は元気な姿を見せた。
小澤征爾さんは日本のクラシック音楽の黎明期にひとり米国、ヨーロッパの本場クラシック音楽の世界に挑戦して、ボストン交響楽団やウィーンフィルの最高峰の音楽指揮者として存在感を示してきた至高(supreme)の音楽指揮者だ。
20年以上にわたって夏には日本に帰り、松本で恩師の指揮者斉藤秀雄さんを偲んで音楽祭の総監督を務め、同時に夏休みを利用してクラシックを志す子どもたちのために音楽塾を開催して後進指導育成にも尽力してきた。
(2)小澤征爾さんの特徴のひとつは至高の世界的音楽指揮者でありながら、その威光をことさら強調するわけでもなくほかの世界的な音楽指揮者の持つ近寄りがたい雰囲気のない人格、人間性にある。
世界的な音楽指揮者になっても日本を、日本の子どもを思ってくれているところがうれしい限りだ。
その世界の代表的なみなさんがそうであると思うけれども、分厚い楽譜集が擦り切れるほどの研さん、解読、理解を積みあげて(TV特集)、音楽ジャンルの質の違う日本からひとりクラシック音楽の本場に挑戦して本場クラシック音楽との葛藤の中で実力と信頼と存在感を示してきた苦労、苦節を普段はあまり見せることはない。
(3)20年来毎年夏には日本に帰ってきてクラシック音楽の神髄を披露して、若手、子どもの技術指導、後進育成にも尽力する姿は日本人の誇りであり、その志は感心するばかりだ。
その「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」は来年からは「セイジ・オザワ・松本フェスティバル」に名前を変えて開催(報道)されることになった。
来年は80才を迎える小澤征爾さんのクラシック音楽の集大成を日本で見せる、聞かせる記念のステージが続くことになる。
(4)いよいよ小澤征爾さんが次世代をたくす音楽家の継続育成に本腰を日本で入れるということだ。
日本のクラシック音楽、バレエ芸術は本場ヨーロッパ、米国のコンクールでの実績がその存在感を示す有力なプロセスとなっているが(本場で高く才能を認められた現地音楽家、芸術家はそのまま世界デビュー)、将来の「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に出場することがそのまま音楽指揮者、音楽家の世界的ステータス(status)として認められるような存在感になることを期待したい。
(5)小澤征爾さんのフロンティアな野心(frontier spirits)にはそれがある。記者会見では「死なないで、ちゃんとやる。態勢をつくり、次の人(責任者)を見いだし、音楽の力を長く伝えていきたい」と語っている。
小澤征爾さんらしい、本当は妥協のない究道者(ultimate seeker after truth)の顔が見えた。
近年は大病を患って回復のために療養に専念していたが、今年はヨーロッパでもオーケストラを指揮して健在なところ(be well)を見せて、今年の夏は元気な姿を見せた。
小澤征爾さんは日本のクラシック音楽の黎明期にひとり米国、ヨーロッパの本場クラシック音楽の世界に挑戦して、ボストン交響楽団やウィーンフィルの最高峰の音楽指揮者として存在感を示してきた至高(supreme)の音楽指揮者だ。
20年以上にわたって夏には日本に帰り、松本で恩師の指揮者斉藤秀雄さんを偲んで音楽祭の総監督を務め、同時に夏休みを利用してクラシックを志す子どもたちのために音楽塾を開催して後進指導育成にも尽力してきた。
(2)小澤征爾さんの特徴のひとつは至高の世界的音楽指揮者でありながら、その威光をことさら強調するわけでもなくほかの世界的な音楽指揮者の持つ近寄りがたい雰囲気のない人格、人間性にある。
世界的な音楽指揮者になっても日本を、日本の子どもを思ってくれているところがうれしい限りだ。
その世界の代表的なみなさんがそうであると思うけれども、分厚い楽譜集が擦り切れるほどの研さん、解読、理解を積みあげて(TV特集)、音楽ジャンルの質の違う日本からひとりクラシック音楽の本場に挑戦して本場クラシック音楽との葛藤の中で実力と信頼と存在感を示してきた苦労、苦節を普段はあまり見せることはない。
(3)20年来毎年夏には日本に帰ってきてクラシック音楽の神髄を披露して、若手、子どもの技術指導、後進育成にも尽力する姿は日本人の誇りであり、その志は感心するばかりだ。
その「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」は来年からは「セイジ・オザワ・松本フェスティバル」に名前を変えて開催(報道)されることになった。
来年は80才を迎える小澤征爾さんのクラシック音楽の集大成を日本で見せる、聞かせる記念のステージが続くことになる。
(4)いよいよ小澤征爾さんが次世代をたくす音楽家の継続育成に本腰を日本で入れるということだ。
日本のクラシック音楽、バレエ芸術は本場ヨーロッパ、米国のコンクールでの実績がその存在感を示す有力なプロセスとなっているが(本場で高く才能を認められた現地音楽家、芸術家はそのまま世界デビュー)、将来の「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に出場することがそのまま音楽指揮者、音楽家の世界的ステータス(status)として認められるような存在感になることを期待したい。
(5)小澤征爾さんのフロンティアな野心(frontier spirits)にはそれがある。記者会見では「死なないで、ちゃんとやる。態勢をつくり、次の人(責任者)を見いだし、音楽の力を長く伝えていきたい」と語っている。
小澤征爾さんらしい、本当は妥協のない究道者(ultimate seeker after truth)の顔が見えた。