いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米国人ジャーナリストの死。 punishment of american journalist

2014-08-22 19:53:33 | 日記
 (1)そもそも非人道的な戦争、戦場では、考えられないことが日常のように行われ起きる。後になって何もなかったかのような社会からみて、戦争の非業、非常識、不条理が非人道的なものとして許されないものと糾弾されるが、後の祭りとばかりも嘆いてもいられない。

 二度とくり返さない、させない誓い、戒めとして世界が共有する財産としなければ意味も意義もない。
 局地戦争はシリア、イラク、アフガン、ガザ、アフリカ諸国と世界中から銃声が途絶えることもなく、どこかでいつも繰り広げられて、世界の「共有財産」はいかされることもない。

 (2)人間の究極の(ultimate)おろかさだが、そのおろかな人間がいくら知恵を絞っても戦争を止めれないということか。
 米国とイランが石油利権を巡って激しく対立して、名目宗教戦争に名を借りた米国とイスラム国家主義との争いが中東地域を戦争、戦場に変えていった。

 イスラム国家主義からはイスラム過激派という国際テロ組織が派生して、欧米とりわけ米国覇権主義を標的にして反米闘争をくりひろげ、01年には航空機をニューヨーク国際貿易センタービルなどに突っ込ませる9.11米国内同時テロ事件を起こして、もはや国家主義や宗教戦争に名を借りただけの報復闘争のためのテロ対国家(米国)戦争の実相、様相だ。

 (3)米国がイラクから全面撤退して3年近く、イラク国内は政府の民族主義の争いの中で、隣国シリアの内戦にも乗じて再びイスラム過激派の台頭を招きイスラム過激派組織「イスラム国」が内戦シリア国境を越えてイラクに侵攻して次々と拠点都市を制圧して首都に迫る勢いに、米国は再びイスラム国を標的としたイラク空爆を再開して限定的といいながらイラク戦争に介入することになった。

 イラク国内の米国人の安全保護や石油施設の確保が目的ともいろいろ言われているが、その効果は未知数のままのようだ。米国はシリア内戦には関わらずにイスラム国がその混乱隣国シリアを行き来して勢力を維持している(報道)からだ。

 (4)昨日はイスラム国の捕虜となった米国人ジャーナリストがネット上公開での処刑(punishment)されるというショッキングな事件も世界に発信されて、戦争、戦場では非人道的な非業、蛮行が何でもありで日常的に行われる当事者にしかわからない閉鎖的な戦場の一場面が、公になるという情報化時代の悲惨も体験した。

 米国政府はイスラム過激派組織イスラム国のこれまでの非人道的仕業と今回のこの非業の仕業をかってない悪質なもの(趣旨)と非難して、日本を名指しにはしなかったがヨーロッパと米国は同じ危機意識を持つものだと主張した。
 集団的自衛権として欧米が一体となってイスラム国に対して制裁、制圧措置を行うべきものだとの認識を示したものだ。

 (5)米国がまいた種で欧米が共通の危機意識を持って国際過激テロに対峙する都合のいい集団的自衛権の必要性を説いたものだが、そうでなくても米国のイラク軍事介入の批判とあわせてイスラム国の無分別なテロ脅威には国際社会が一体となって対峙すべきものである。

 ヨーロッパと同じ危機意識と言う米国から要請があればイスラム国制裁、制圧戦争は日本にとっても自由主義国家の集団的自衛権の足かせにもなるものだ。国際テロの標的が日本に及ぶことも可能性としては考えられる。

 (6)情報化時代で戦争、戦場も随分と遠くからも身近になってきたことで起きるかってない悪質なものに対する正義としての戦争観だが、そもそも戦争、戦場では当事者しかわからない閉鎖社会の中で日常的に行われている惨事だ。

 イスラム国は米国人ジャーナリスト捕虜に対して殺害前に1億ドルの身代金を要求した(報道)とされて、この闘いが空爆に対する聖戦ともいいがたく、米国が空爆以外にどのような制裁、制圧に乗り出すのか、果てしないイスラム過激派組織との戦闘は続く。
 

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