(1)世界4大文明(the four major civilization)といえば、メソポタミア(チグリス・ユーフラテス)文明、エジプト(ナイル)文明、インダス(インダス)文明、黄河(黄河)文明をいう。
それぞれが工業化、近代化、情報化、グローバル化した世界(政治、文明、文化、社会)では文明発祥地としての尊厳と尊敬を持って世界に迎えられているとはいえない。
(2)メソポタミアは現在のイラクの一部地域で、ご存じのとおり国内はイスラム国過激派と政府軍との内戦が続いて、米国の空爆が再開されて混乱、混迷の中だ。
エジプトも中東民主化要求の波の中で、軍事政権と国民、民衆運動との対立、混迷が続き、国内政治は不安定のままだ。
インド、中国は工業化、近代化した世界経済主流の中でともに経済成長の著しい「新興国」としてその存在感はみせてはいるが、インドは核保有国で隣国パキスタン、中国とも軍事衝突をくり返して、4大文明発祥の威厳は感じられない。
中国は王朝から共産党革命で一党独裁共産主義国家支配の中で、人権抑圧問題、軍事力増強、拡大路線による日本ほか東南アジア諸国との領有権問題がアジアの緊張を生んで国内外に課題、問題は絶えない。
時代が工業化、近代化、政治思想化の中で世界の軸足が英仏の欧州と旧ソ連(ロシア)、米国に移って、古代の4大文明発祥の地はそれぞれに深い悩み、苦悩、課題を抱えたままその面影はない。
(3)奈良県明日香村の都塚古墳(6世紀後半ごろ)の発掘調査で「国内初のピラミッド(pyramid)形方墳」(報道)であることがわかった。「一辺の長さが40メートルを超え、大王(天皇)陵に迫る規模」(同)だ。謎と夢がふくらむ発見だ。
日本の古代文明がインダス、黄河文明の強い影響を受けていることは文字や仏教思想、装飾、儀式、家屋形態などで伺い知れるところではあるが、ピラミッドといえばエジプトが有名で東南アジアの寺院にも似たような四角すい塔のパゴダ(pagoda)でも見かけるものだ。
古代文明発祥地からの長い歴史の循環、伝承、旅のつながりの夢が見える。
(4)当時は身分の高い権力者は前方後円墳が多かったところに、ピラミッド形方墳というニュースタイルを取り入れた斬新で革新的な時代感覚は、その後の天皇陵の「方墳」形式へと引きつながれて(報道)いった歴史的考察、意義のあるものだ。
古代日本史の解明は謎だらけで、今後天皇陵の現地調査が具体的に認められれば(現在は外観調査のみ)また新しい歴史発見が続くことが期待される。
古代文明、歴史の解明は、現在の謎だらけの宇宙探査、研究と同じ歴史の宇宙空間を手さぐりで進むようなものだ。
「国内初のピラミッド形方墳」の発見には古代日本の可能性の大きさと斬新性、革新性を感じるもので興味深いものだ。
(5)そこで今やすっかりその威光と威厳を失った感のある4大文明発祥国(地域)だが、天然石油資源の利権争いの中で、米国、欧州の干渉を受けて国内の宗教、民族間対立は深刻で、一方アジアでは経済成長を背景とした覇権争いが続いている。
インドや中国に日本に対する文明発祥地としての優越感(sense of superiority)でもあるのか、比較して国土は小さくとも先端的科学技術、開発研究力で著しく台頭する日本が今や世界の先進国入りして立場は代わっている。
(6)産業革命が世界の文明、文化を大きく変えたが、それにしても世界4大文明発祥地の現在までの混乱、混迷、変化には寂しいものがある。
それぞれが工業化、近代化、情報化、グローバル化した世界(政治、文明、文化、社会)では文明発祥地としての尊厳と尊敬を持って世界に迎えられているとはいえない。
(2)メソポタミアは現在のイラクの一部地域で、ご存じのとおり国内はイスラム国過激派と政府軍との内戦が続いて、米国の空爆が再開されて混乱、混迷の中だ。
エジプトも中東民主化要求の波の中で、軍事政権と国民、民衆運動との対立、混迷が続き、国内政治は不安定のままだ。
インド、中国は工業化、近代化した世界経済主流の中でともに経済成長の著しい「新興国」としてその存在感はみせてはいるが、インドは核保有国で隣国パキスタン、中国とも軍事衝突をくり返して、4大文明発祥の威厳は感じられない。
中国は王朝から共産党革命で一党独裁共産主義国家支配の中で、人権抑圧問題、軍事力増強、拡大路線による日本ほか東南アジア諸国との領有権問題がアジアの緊張を生んで国内外に課題、問題は絶えない。
時代が工業化、近代化、政治思想化の中で世界の軸足が英仏の欧州と旧ソ連(ロシア)、米国に移って、古代の4大文明発祥の地はそれぞれに深い悩み、苦悩、課題を抱えたままその面影はない。
(3)奈良県明日香村の都塚古墳(6世紀後半ごろ)の発掘調査で「国内初のピラミッド(pyramid)形方墳」(報道)であることがわかった。「一辺の長さが40メートルを超え、大王(天皇)陵に迫る規模」(同)だ。謎と夢がふくらむ発見だ。
日本の古代文明がインダス、黄河文明の強い影響を受けていることは文字や仏教思想、装飾、儀式、家屋形態などで伺い知れるところではあるが、ピラミッドといえばエジプトが有名で東南アジアの寺院にも似たような四角すい塔のパゴダ(pagoda)でも見かけるものだ。
古代文明発祥地からの長い歴史の循環、伝承、旅のつながりの夢が見える。
(4)当時は身分の高い権力者は前方後円墳が多かったところに、ピラミッド形方墳というニュースタイルを取り入れた斬新で革新的な時代感覚は、その後の天皇陵の「方墳」形式へと引きつながれて(報道)いった歴史的考察、意義のあるものだ。
古代日本史の解明は謎だらけで、今後天皇陵の現地調査が具体的に認められれば(現在は外観調査のみ)また新しい歴史発見が続くことが期待される。
古代文明、歴史の解明は、現在の謎だらけの宇宙探査、研究と同じ歴史の宇宙空間を手さぐりで進むようなものだ。
「国内初のピラミッド形方墳」の発見には古代日本の可能性の大きさと斬新性、革新性を感じるもので興味深いものだ。
(5)そこで今やすっかりその威光と威厳を失った感のある4大文明発祥国(地域)だが、天然石油資源の利権争いの中で、米国、欧州の干渉を受けて国内の宗教、民族間対立は深刻で、一方アジアでは経済成長を背景とした覇権争いが続いている。
インドや中国に日本に対する文明発祥地としての優越感(sense of superiority)でもあるのか、比較して国土は小さくとも先端的科学技術、開発研究力で著しく台頭する日本が今や世界の先進国入りして立場は代わっている。
(6)産業革命が世界の文明、文化を大きく変えたが、それにしても世界4大文明発祥地の現在までの混乱、混迷、変化には寂しいものがある。