いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

特殊詐欺を迎え撃て。 meet and hit at particular fraud

2014-08-08 20:00:29 | 日記
 (1)特殊詐欺(振り込め詐欺、架空請求詐欺など)事件が今年急増をみせている。史上最悪といわれた昨年同期(1~6月)のさらに26.5%増(報道)というから驚くべき数字だ。

 犯罪抑止、防止効果は検挙率の高さだが、この種の事件の首謀格の逮捕が4%(報道)というから野放し状態ということだ。
 有史以来人をだます詐欺犯罪は後を絶たないが、対面詐欺犯罪から情報化時代、社会になって電話、ネット、宅配を使った媒体詐欺犯罪に変化してきての急拡大の犯罪特性を持つ。

 (2)直接被害者と面識を持たない分、犯行者に危険性の認識が薄く、大胆でゲーム感覚のところが一向に犯罪減少傾向をみせない情報化時代、社会の犯罪性の特徴だ。
 特に振り込め詐欺は、昨年同期の48.1%増の被害額160億5千万円超(同)というからすさまじいばかりの数字だ。

 現在の警察力の限界を超えて国民的危機感、関心、問題意識として取り組むべき重要社会悪問題ということだ。

 (3)振り込め詐欺は、当初は息子、娘になりすまして電話の声を通してその親から金銭をだまし取ることなど出来るわけがないという甘い心理ガードを巧みに利用、逆手にとっての「ありはしない」状況認識の中での心理を読んでの、だから残された選択肢のこれは「現実」だと思わせる巧みさを突いている。

 (4)そういう心理状況分析はさておいて、どうこの種の犯罪を撲滅するかという命題だ。首謀格の逮捕率わずか4%の社会悪の「敵」は銀行口座を通した「振り込め」が金融機関の監視、注意が強化されると、今度は現金送付型、現地手渡し(受け子)、レターパック、宅配便利用と次々と手口を変えて被害者、社会、警察を翻弄(ほんろう)する始末だ。

 (5)もう犯罪対象の年金受給者、高年令者の「資産管理(administer a fortune)」の仕方を変えるしか犯罪抑止、防止の効果策はない。
 国または資産管理会社(金融機関など)に資産運用、管理を一任または委任する緊急措置が必要だ。

 危険ドラッグ社会悪問題で、国の超法規的措置による製造、販売、使用を一時的にも完全停止して流通システムを遮断し規制する必要性を書いたが、法規制の届かない網の目をくぐって多くの被害者を出したあげくにようやく警察も自治体も独自の対策、条例、判断により犯罪防止策による違反摘発に乗り出した。

 (6)増長する社会悪対策には一時的にでも超法規的措置による社会安全対策は必要だ。まさしく「特殊詐欺(particular fraud)」事件も緊急最悪の国民的社会悪問題として国、警察は取り組むべき犯罪撲滅対策のはずだ。

 上述したように犯罪対象者の資産管理を国または金融機関が委託管理、代行するという緊急措置があってもいい。とにかくここまで非常悪事態となればまず徹底して犯罪対象となる資産、資金、財産を犯罪者から「絶つ」社会、公共、管理の目が必要だ。

 (7)「敵」は常識の裏側に潜む「ありえない」常識を狙ってくる。心理、精神専門家による犯罪抑止対策、検証を活用して、その犯罪者の裏心理を逆手にとる心理分析による先行した犯罪抑止対策で、とにかく犯罪検挙率を各段にあげることに徹底すべきだ。

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