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【音楽で会話しよう】SHOW BY ROCK!! 第3話「Yes!アイドル宣言」 感想

2015-04-20 | SHOW BY ROCK!!
「ロージア」って名前はLUNA SEAからだろうか?(笑








レトリーは「言葉で」プラズマジカの抱える問題点をどうにかしようとしてましたけど、
主人公のシアンは「音楽で」その問題点を解決する事に成功していました
要するに・・・大切なのはノーミスかどうかなんて事じゃなく
しっかりと“塊”になれているか
お互いのツボや呼吸を理解して演奏出来ているか、って事なんですよね

そりゃそうだ、例えば企画とかの寄せ集めのバンドとかって大抵長続きしないでしょう?
それは急造であること、それに加えてお互いの目指す地点だったり呼吸とかが合ってないから
ただ単に格好だけは付いてる「それ以上」がないバンドになっちゃって自然消滅する訳
逆に学校の同級生とかだと相当長続きするパターンが多いですよね(笑
やっぱり意志の疎通、お互いのツボや呼吸とかは知るべきなんだと思います
このアニメは一見・・・というか基本的に子供向けかつシンプルなアニメーションだと感じてますけど、
さり気に音楽に於ける重要なポイントや事柄を描いているなあ、って思えて、あくまで個人的にという注釈付きで侮れないアニメだと思いますね
より音楽的会話を交わしたプラズマジカのメンバーが自力で掴み取った確かな“達成感”・・・
成長物語として良い感じだと思います
一話を見た限りではもっとハイパーな物語だと感じてましたが、
意外とそういうセンシティブな一面も描いてくれていて悪くないと思います
というか、単純に好きですね(笑




きっかけは主人公のシアンが一音で作りだしてくれましたが
それをプッシュしたのはずっと悩んでた不器用なレトリーでした
中々自分を出す事を躊躇ってしまう
もっと言えば自分を出して不協和音を出す事を恐れてた
所謂「事なかれ主義」に陥ってしまってたのがレトリーじゃないでしょうか
でも、バンドマンなんて言葉で会話するもんじゃない、音で会話すりゃいいんだよ!と言わんばかりのシアンの豪快さ(笑)に結果的に助けられました
レトリーは本当はずっと本気でやりたかったけど、臆病だっただけ、自分から自分を出しに行くのが苦手だっただけ
その強固な扉はレトリーと同じ気持ちを抱えてたシアンの勇気ある一歩によって開かれました
確かにレトリーは表情も気持ちも今回の対バンで見違えるほどステップアップしましたが、
今回のエピソードだけではまだ彼女の本当の真価は発揮出来てはいません
むしろ「これから」なんじゃないかと思ってます
レトリーもまた、
シアンのように遠慮なくメンバーに色々言っていけるようになればいいな・・・と願いつつ
それでも言葉の隅々からメンバーに対する気持ちや音楽に対する気持ちが伝わって来て彼女を好きになるのもまた余裕だった話数でもありました
まだまだ、プラズマジカは始まったばかり、これから成長を遂げて行くバンドなんだ!って事実をはっきりと提示してたので
そういう“発展性”を感じさせる流れを含めてクオリティの高い第3話に仕上がってたんじゃないかと
最初っからスーパーな感じで行くと思ってたので、
こういう打ちのめされるパターンから始まって行くとは予想外でしたね
ただ、スタート地点が小さければ小さいほど後々の感動が大きくなるのが常套、
いつかプラズマジカのメンバーが思いっ切り気持ち良く、最高の演奏で大観衆を沸かせるシーンにも想いを馳せつつ。




ところでキャラも大分立って来ましたね
感想を書くのはこの回が初めてですが(でも1~2話の感想も隙を見つけてUPしたい)、
この回のEDを眺めていて「この子たち好きだわ。」って素直に思えたんですよね
レトリーとクリムゾンの連中だけは初っ端から濃かったんですけれど 笑
レトリーは百合要員でもあるから・・・
逆にチュチュは意外と(?)リーダーシップがあって表情豊かで、内面的には結構負けず嫌いな部分もあって掘り下げられて来たな、と
上記のカットとか、後はロージアと心の声で張り合ったりしてた場面が個人的にめっちゃツボでした(笑
割とのんきなメンバーが集まってるので結構スパイスの役割も果たしてくれそう。

キャラデザ的には(みんな好きですが)、ドラムのモアがかなりお気に入りで
髪もふかふかなら胸もふかふかそうで(オイ)とっても観てて癒されるキャラクターです
ここまでの印象だとバンドっちゅうよりは別の目的のが大事なのかな、って思ってましたが
意外とバンドを優先しちゃう「いい子」でもあるのが描写として良かったかな、と
あと口癖と声も可愛くてレトリーが「帰る。」って告げた後の「ぴゅるるるるるる~!?」ってボイスがあまりにも可愛かったですね(笑
前述のように子供向けな部分も多々ありますが、そういう部分に関して言えば普通に美少女アニメ好きにも通じるのではないかと
まあまずシアンの猫耳だったりキャラ自体が良い意味であざとくて最高な訳なんですけどね(笑
ロージア様も腹グロ系キャラとしてハイクオリティなかわゆさだと感じましたし、
案外老若男女に通じるポテンシャルあるのではないでしょうか
美男子も何気に多いしね・・・笑

チュチュも、モアもまた個別に掘り下げられると思うので
その辺含めてこれからの展開も楽しみですね。
みんな可愛くて熱くて、素敵です。




ところで細かい話になるんですが、冒頭のロージア達を解説するパートで
無知だったシアンが「スゴイの?」って聴く場面、説明セリフの導入が実にスムーズでそういうさり気ない部分もまたいいな
待田さんの脚本って自然でいいな。と 無知なキャラが凄さの説明を求めるだけできれいに説明になるものなんだなあって
手前からペラペラ話す作品が多いように感じてるので余計にスムーズに感じられたんでしょうか

ベリーさんがチラッと話してた「そうしないとお前は・・・」という複線だったり
クリティクリスタの面々、特にロージア様の意志が気になりますし
メイプルが語ってた「音楽の価値」云々の話も含めると
割と音楽のシリアスな部分も脚本に入れてくれるのかなというのもあってこれからの展開にも期待です
「今までで一番の演奏」「やり切った」と嬉しそうに話す面々の笑顔を観ていて音楽には勝ち負け云々じゃない良さがある、っていうのを伝えたかったのかなと
体裁を整えることよりも、もっと大事なことがある。と学ぶ事が出来たプラズマジカ
4話以降の彼女らの活躍にワクワクしつつ初めての感想を締めたいと思います。
















ストレートに面白く、シンプルに音楽の気持ち良さを表現出来てるのが素敵なアニメ
再三書いてるようにかなり子供向けのきらいはありますが
それでも好きなものは好き、って事で。
一つ苦言を呈するなら時間帯をもっと子供が観れるようにしろよ(笑)ってことだけですね
まあそうしたらそうしたらで所々に点在する美少女アニメちっくな部分が浮く可能性もありますが。
逆に言えば朝アニメの良さと深夜アニメの良さをミックスしてる内容とも言えるかもしれません。個人的に注目。



レトリーの表情の変わり映えっぷり、かなり好みでした。