サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

フレデリック「UMIMOYASU vol.10」w/東京カランコロン@渋谷CLUB QUATTRO 15.4.17

2015-04-18 | LIVE
                                
昨日は渋谷にフレデリックの対バンライブを観に行きました。






フレデリックは、NHK-FM「ミュージックライン」を聴いてたら「オドループ」が流れててそれで初めて知りました
恥ずかしい話楽曲どころか存在すらNHKのラジオで知った事になるんですけど、2~3度流れてる内に「もっと聴きたいな・・・」と感じてしまい
ミニアルバムを購入、それを今年に入ってもよく聴いてる内に「ライブ行ってみたい」と素直に思ったのでチケットも購入
気が付けばライブではしゃいでしまい新曲にも興奮とかなりのハイスピードでハマりつつあるバンドになっています

それで、ワクワクしながら参加したこの夜だったんですけど
正直ビックリするくらい良かったですね
初めてですからお客さんの反応含めて手探り気味でしたが、
最初の内は「こういう感じなんだ。」って観てたのが「オドループ」の頃にはすっかり周りに混じってモッシュしたりシンガロングしている自分がいたのに驚きです
しかも、それがめっちゃ気持ち良くて・・・!初めてなのにイカされちゃったとは正にこのことですね
終演後に流れたニューミニアルバムの曲がまたツボで最高の気分で会場を後に出来ました
まだデビューしたての若手とは思えない手さばきでかなりホクホクな気持ちでした。

そういえば対バン含めてこの夜はどっちも初見、
これは自分の中では相当久々なことで気が付いたらいつも参加してる大好きなバンドや歌手のライブにしか行ってなくて
よしんば初体験があったとしてもワンマンっていう、だからそういう意味でも物凄い新鮮でしたし
「あ、この感覚忘れてたな・・・」って参加しながらしみじみ感じてしまいました
勿論大好きなバンドや歌手のライブにもこれからも参加するつもりですが
気になるニューカマーのライブに足を運ぶのも楽しいな。って
素直に思えたのは大きかったです。
感謝、ですね。













東京カランコロン

実は全然楽曲知りませんでした(恥)
でもその割には中々楽しめたのでラッキーでしたね
知ってる曲と言えばソーマのEDと前述の「ミュージックライン」で流れた「ヒールに願いを」の2曲しかなかったんで
大丈夫かな、と思ってたんですが意外とリフで攻めるアッパーな楽曲が多くて良いテンションで聴き終える事が出来た
驚いたのは一曲目からモッシュが出来ててこんなに盛り上がるタイプのバンドだったのか、と目から鱗
フレデリックのボーカル三原兄がリクエストした曲がめっちゃ良かったし、
何よりその知ってる曲だった「ヒールに願いを」が凄く丁寧に優しく鳴らされていて、そのラジオで聴いた時以上の感動がありました
慈愛とかたおやかさを感じさせる作中観というか、これバンドのアンセムだなあ。と無知ながらも感じちゃったりしてましたね
トークも面白くてそれぞれキャラが立ってたり、またはフレデリックへの想いを語ってたり、
単なる対バンイベント以上のフィーリングがあったのもプラスでした
最後の「J-POPって素敵ね~」ってサビの曲も中々新鮮なテーマの楽曲で印象に残りましたね
というかJ-POPの部分をフレデリックやイベント名に変えて歌ってるのを観ていて「なんて汎用性の高い曲なんだ!」って感心してしまった(笑
終始さわやかで、でも凝ったアレンジも面白味があったりして、心地良いライブでした。ありがとうございました。




フレデリック

こういう事書くと偏見だと思われる危険性がありますが
それでも敢えて書かせて頂くと「流石関西のバンド」っちゅうか、本場の空気に満ちてるっちゅうか、
まあ要するにMCの完成度が高いという話ですね(笑 最近の若手は結構ギコちない不器用っぽいMCが多いですが
フレデリックの場合、必ず最後にオチが決まってるのが素晴らしく多少コントめいた部分もあり
「ああ、今関西のバンドのライブ観てるんだ。」感が物凄かったです
そしてそれが新鮮で心地良くもありました
楽曲とMCを混ぜてなく、MCするところは楽器をひとまず置いてガッツリとMCに興じるスタイルがあんまり普段観ないのでそれもまた新鮮でした
アンコールでは憧れだった。という東京カランコロンに賞状や寄せ書きまで送ってたり本当手の込んだ演出と真心が光っていて
そのアドリブの上手さや構成などに前述したように若手離れした手さばきを個人的に感じたんですよね
これはライブに参加しないと分からなかったので確実に収穫と言えました

また、ライブでいっぱい披露してた新曲群がめちゃくちゃ良かった
あの独特の童謡みたいな、言葉遊びみたいな歌詞が健在の上にメロディが益々磨かれててどれも気持ち良かったですね
特にリズミカルに踊れた「DNAです」と歌詞に感情移入しながら聴けた(初なのに!)「愛の迷惑」は素晴らしかったです
後者に関しては、不用意に優しくされる事やその場しのぎの愛情に対するアンチ精神の塊の曲みたいに感じて
それもあってなぜだかちょっと泣きそうになりながら聴いちゃってましたね

一曲目の「SPAM生活」からして良かったんですが、
不穏でありながらもポップセンス抜群の楽曲が多くどの曲も楽しめました
中でも本当に童謡みたいなメロディと歌詞の「うわさのケムリの女の子」は音源からして大好きだったので
イントロの時点で嬉しかったですし、声の張りもよく良い意味で不気味なテイストがじわりと出てて最高でしたね
少し懐かしさなんかも感じられたりして期待以上に生で聴いてもガッツリ楽しめた気がする
この曲個人的にすっごくツボなんでまた機会があったら生で聴いてみたいですね。


そして冒頭で既に書いた「オドループ」はもう最高でしたし、同時に「凄かった」とも感じました
どこが凄いのか、というとまだ若手でかつ東京カランコロンのファンも多く散見される中で
この曲一発鳴らすだけでもう会場の雰囲気が一体化するんですよね
それくらいキャッチーで即効性の高い正に起爆剤のようなキラーチューン、
あそこまで「誰もが誰もこの曲に夢中になってます。」的な空気をメジャー行って半年で既に作り上げてる事実も凄い
ダンスとシンガロングを煽り、自分もそれに乗っかって跳ねたり全力で歌ったりしてたんですがこれがまためっちゃ気持ち良くて
また、歌詞が反骨精神溢れる内容なのも手伝って吐き出した時の音楽的なオルガズムが凄まじかったですし
三原兄がその後のMCでも言ってた通り(この曲限定ではないですが)、本当に会場の全部がフレデリックでした。
勿論「オドループ」自体が元々バンドの名刺代わりのキラーチューンなんですけど、それを差し引いても見事だったと思う。
ライブって素敵だな、バンドって素敵だな、ダンスって素敵だな。と心から思える好演で
初めて参加したライブでここまでカタルシスを受けられたのは本当予想外でしたね。
そして、それが何よりも嬉しくて幸せな気持ちでした。
ありがとうございました。

それで、アンコールの時の最後のMCでは有り体に来てくれたお客さんに対する感謝の気持ちを丁寧に語っていたり
その辺のメリハリもまた観ていて心地良くてしきりに「家族みたいなバンドでありたい。」と口にしてたのも印象的でした
最後の最後は終演後にも音源版で流れてた「オワラセナイト」でしたがこれがまたとびっきりの新曲に仕上がってて
もう至れり尽くせりって感じのライブでした 
ある意味これが初めてだとクオリティが高すぎて逆に次参加する時物足りなくなるんじゃ、って内容の公演でしたが(笑
でもきっとフレデリックならこういう夜さえいずれ通過点に変えてくれると信じて、出来ればまた彼らのライブに参加したいですね。
正直ここまで気持ち良いライブに仕上がるとは思ってなかったので(まだ触れ始めて日が浅めだったし)
つくづくいいもん観たなー。と実感出来る素晴らしい対バンイベントだったかと。














フレデリックは、本気で「和洋折衷」を目指せるバンドだと思いました
そして、まだまだ面白い事をやってくれそうな予感も十二分に受けられたので
これからも個人的に注目&応援していきたいですね。
ワンマンも参加してみたい。
ちなみに「oddloop」のレビューをアルバム感想のカテゴリーで書いてるので良かったらそちらも是非是非。