1.long long long
2.nuts
3.wild fancy summer
4.sparkle music
5.SPACE KABUKICHO BUDDHA
6.hit parade
7.NAKAYOSHI11
8.Kick Out ELVIS
最近、
よくモーサムを聴いている。
きっかけは特にない・・・いや、たまたま昔作ったMDの中に「マカロニ」という曲があって、
その曲を聴いた時に「この曲めっちゃいいよなあ。」と素直に思ったので、
多分それで他の曲も聴きたくなったんだろうけど。
物置部屋から引っ張り出して、
旧譜をガンガン聴いてたんだけどやっぱり最新作も気になって先月購入してしまった。
まあ、最新作と言ってもこれももう4年前のアルバムなんですけど(笑
この「天国へのドライブ」というタイトルと、
いかにもご機嫌な感じの曲名の通りかなりポップでイケイケな感じのアルバムです
どの曲もカラフルで聴きやすく、それでいて口ずさみやすい、キャッチーな曲ばかりが並んでいる
流石「天国盤」と称するだけあっていつものダークでアングラなモーサムは封印して、
2,3本ネジが外れてんじゃないかと思うくらい超ハイテンションなポップ・ミュージックを追求している傑作に仕上がっています。
一曲目から優しい雰囲気のバラッド「long long long」、
本作では最もライブ映えするシンガロング必至のアンセム「nuts」に、
キラキラしたゴキゲンなサマー・チューン「wild fancy summer 」、
更にサイケなアレンジも光っている「sparkle music」、
ほぼ語りだけで進行するカオティックな「SPACE KABUKICHO BUDDHA」と音楽的な引き出しの多さが凄い
「hit parade」は今作でも最もキャッチーでノリやすい極上のキラーチューンに仕上がってるし、
そんな中でダークな歌詞が際立つ「NAKAYOSHI11」を入れてるのもニクい
最後の「Kick Out ELVIS」は不器用な生き様を描いた武井ボーカルのロックアンセム、という事で
柔らかなバラッドから始まって転がるようなロックアンセムで締めるという構成にもまた優れた一枚だと思う。
何より、
天国と名付けるだけあって、
一曲一曲のポップ・ミュージックとしてのクオリティが抜群に高いのが素晴らしいです
決して人生を賛美するような歌詞は少なく、むしろ歌詞に関しては正直いつも通りの・・・
常に足掻いてるようなシビアなものっちゃあシビアなものなんですが、
メロディとかアレンジを晴れやかな陽性のものに仕上げることによって、
そんな状況すら楽しんでいる、または、這い上がっていく底力を感じられるような・・・
そういう「エネルギー」と「何くそ根性」に満ちている傑作だと言えると思います
兎角、テンションだけではない、雰囲気だけでもない、
職人としてのモーサムトーンベンダーが鳴っている「しっかりとしたポップ・アルバム」
正に現段階での最高傑作と言ってもいいんじゃないか、という位ハイクオリティなアルバムだと感じました。
助走つけて跳躍するのさ 不恰好なファイティングポーズで
夕陽浴びて顔赤く染めて くしゃくしゃの笑顔のままで(nuts)
特に、2曲目の「nuts」という曲が大好きですね
この曲はスタジアムでも映えそうなくらいスケールの大きいアンセムソングに仕上がってるんですが、
歌詞の内容がまた酸いも甘いも知ってしまった大人のもう一度這い上がる生き様・・・みたいになっていて
「くしゃくしゃの笑顔のままで」っていうフレーズも相俟って聴いてると泣きそうになって来ます
あんまり言葉では上手く説明出来ないんですが、
この曲は、
いつまでも若くフレッシュで在り続けたい、
いつまでも何かを夢見て運命に逆らっていたい・・・っていう、
決して前向きではないんですが、それでも足掻くんだという強い意志を感じます
そういう意志がそのまんま曲になっているイメージで部屋で一人で聴いてても拳突き上げたくなるくらいの名曲
正直、今までのモーサムの中でもトップクラスに良い曲なんじゃないか、、、とか思ってしまったので、
そういう意味でも是非聴いてもらいたい最新の最高傑作、この曲PVも作られてるんですが
そのPVも非常に格好良くて大好きなんですよね
と、
色々理屈で語って来ましたが、
そういう理屈抜きにしてもただただ気持ちの良い曲、気持ちの良いアルバムなので、
ロックバンド好きならモーサムも一度は聴いてみて欲しい、って思いますね。