サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

中村佳穂「TOUR ●NIA・near●」@J:COMホール八王子 22.9.14

2022-11-04 | LIVE










9月14日に中村佳穂のライブに行ってました。








この日の思い出と言えば、
まず会場のあまりの遠さかなあ・・・
流石に千葉南から東京の端っこに位置する八王子までは遠すぎた。
多分、
片道3時間くらい掛かった、、、のかな?
いや、一曲目には超ギリギリで間に合ったので3時間は切ってるのか。
まあ3時間も2時間40分位も正味大して変わらないっちゃあ変わらないんですけど(笑
八王子市に行ったのも初めてだったんですが、仕事終わり&帰りもその位掛かる事が影響して、
このライブ以外何も出来なかったんですが、まあそれでも思い出が出来ただけ良いかな、って。
会場も駅と隣接してる割には(初めてだったのもあり)それなりに歩く印象で、
尚且つ、
席も分かりにくくて、、、
まず観る状態に辿り着くまでが大変だった記憶があります
ただ、席自体はメンバーが肉眼で見えるステージに近いバルコニーみたいな場所だったので、
そういう点では素晴らしかったし、また、このホール自体もキレイで素敵なハコでした
行くまでは大変だったけど、環境自体はvery goodだった!という感じですかね笑

ちなみに、写真撮影も動画も全部OKでした。。













中村佳穂のライブを観るのはこれが初めてだったんですけど、
かなり独特のライブでしたね。
まず、
始まり方が超ラフで、
スタジオでフリーセッションするかの様に自然とライブが始まって、
全体的にウマの合う音楽仲間が集まって楽しくJAMってます!
みたいな・・・
そういう雰囲気のあまり類を観ないパフォーマンスでした
冒頭、
いきなりメンバー紹介からライブが始まり(!)、しかも全部アドリブで凄かったですね
そこから、「アイミル」の流れだったんですがそれもメンバー紹介のセッションやってたと思ったら、
シームレスにいつの間にか移行してる感じで・・・この書き方で伝わるかな?
しかも、
その一体感も多幸感もグルーヴも物凄いものがあって、
なんかいきなりクライマックスかのようなテンションでヤバかったです
躍動感も強くて自然と身体が動く感じ・・・からの、
今年を代表する名曲の一つ「さよならクレール」を音源よりもシンフォニックな印象で響かせる
この曲の時はダークな照明も相俟ってシリアスなカタルシスがあってゾクゾクするような出来栄えでした。
動画撮影がフリーだったので取り敢えず最初は大好きなこの曲を撮ってたんですけど、
さっきそれを観返してたら終わり際に佳穂さんガッツポーズ?してて、
その勢いというか不敵なアクションもまた良かったですね笑

フリーダム感強い歌と演奏が素敵だった「きっとね!」、
この曲の終わりに佳穂さんジンジャーエール飲んでてそのジャンクな感じも素敵でした
その後も、
格好良く痺れる雰囲気で響いてた「Q日」、
浮遊感も心地良かった「FoolFor日記」(たぶん)とイイ感じの流れが続く
したら、
また自己紹介のアドリブ曲がキーボードの弾き語りで挟まってて、
しかも結構なボリュームの自己語り~からの童謡「あんたがたどこさ」のカバーがいきなり始まる~っていう
レポート書いてる自分からしても笑っちゃうくらい先が読めなさすぎるライブだったなあ、と(笑
 こうやって文字で表現すれば一瞬なんだけど、
ライブって生き物で、
佳穂さんのライブはその「生き物感」がもんのすげー強かった
のね。
その、「あんたがたどこさ」のカバーも、、、
超絶テクのキーボードと、
原曲とは掛け離れた物悲しくシリアスな雰囲気で切羽詰まった様なカバーに仕上がってて、
元は楽しい童謡なのに聴いてて涙が出そうになるくらい深淵かつ素晴らしい出来栄えでした。
生命の終わりと、その始まりに感謝したくなるような・・・
性急な演奏も息を飲むような美しさで、
なんだか無性に凄味を感じた一幕でしたね。。
中村佳穂のライブに行ってまさか童謡のカバーにここまで心奮わせられるとは!!
あらゆる意味で予想外過ぎました。


新曲「yuni」の静謐とした感じも良かったです
ライブの方が言葉が活き活きしていて好みだったかもしれない。
そこから、
コーラスやってた方に歌わせたんだっけ?
多分、「忘れっぽい天使」だったと思うけど、それを佳穂さんがコーラスに回って聴いてる~っていう
その流れもなんか「すげーな。」とか感じながら聴いてましたね
普通に考えて、
ソロ歌手のライブに行ったのに、
コーラスのメンバーをメインに替えてその歌手が裏方に回る~というのは早々無い
と思う(笑
でも、良かった。。
「それはそれで」と純粋になってしまう説得力が見事でした!
その後、
グルーヴィな「get back」で盛り上がった気がするけど、
ここら辺アドリブが多くてそこまで詳しくは記憶してないですね
ただライブって本来こういうものなのかな?とも振り返って感じる部分もあります
それは中村佳穂という人物だからこそ、の部分もきっとあるんでしょう。

音が綺麗だった印象がある「Hey日」(この日も平日でしたね)、
肉感的な躍動感に魅せられてしまった「LINKY」も素晴らしい出来栄えでした
当時のメモ帳を観返すと「間奏 生音 踊り 古来」とか書いてるんで、
恐らくはルーツミュージックっぽい良さを感じてたんだと思われる
確かに、
この曲の時の一体感&及び高揚感もものすごいものがあった
こう振り返ってみるとホントハイライトだらけのライブだったんだな~って思う。
ポップで賑やか、かつ、温か味も心地良かった「NIA」も良かったし、
その前の「MIU」では泣きそうになってた思い出があります。。
冷静に分析すると、
この八王子まで遠かった、
遠い町で一人、
その中で「この世にたった一人」と個に浸れるような楽曲を聴いている・・・・・という、
様々な条件が重なったのもあり、また、佳穂さんの懸命な歌声に心打たれたのもあったとは思う
この曲も動画撮ってたんだけど、観返したらアレンジもより荘厳になってて気持ち良かった。
しかも、音源の2倍以上の長さになってその拡がっていく感じも好みでした。
もっと言えば。
どうしても、
個と個が本当の意味合いで分かり合えることなんて無いのかもしれない。と感じてるので、
それもあって、、、上記のフレーズに涙腺を思い切り揺さぶられたのかも、ですね。

兎角、
中村佳穂さんのライブ、
色々と規格外だったんだけど(写真撮影、動画撮影が完全フリーだったのも含めて)、
でも、
ある種・・・
これもまた本来のライブの意味合いに近いのかな?とか、
様々な良さや感動を味わえる素晴らしい体験でした
あの、純粋に音楽❝だけ❞がそこにある感じは是非体験して欲しいな~、とも。












メンバー紹介(アドリブ)
アイミル
さよならクレール
きっとね!
Q日
FoolFor日記
自己紹介のアドリブ曲
あんたがたどこさ
yuni
忘れっぽい天使
get back
you may they
Hey日
LINKY
MIU
NIA

KAPO
そのいのち

(多分こんな感じのセトリ・・・自信は無い笑 まあ、「大体こう」ってイメージ)。












で、
アンコールの「KAPO」が超絶良かった・・・!!
この曲は新譜の中でもかなり好きな曲だったのもあり、まず演奏してくれた事自体が嬉しくて、
尚且つ、
独特のJAM感と、
バンドメンバー全員が例外なくみんな「音楽大好き!」って表情で奏でてるあのハッピーな感じ、
そしてこの曲の時の中央に集まって一体化しているポージングも格好良くて・・・
この曲の時には特に「楽しすぎ!!」と気分が高揚してた記憶ですね
佇まいも、
演奏も、
聴き手をノセる佳穂さんの歌声も、
何もかもが素晴らしく格好良くて完全に魅せられてしまった一幕でした
やっぱり演ってる方が楽しそうだとそのエネルギーは伝染するもんだな!と。
お互いのドラミング(そういえばこの日はダブルドラムだった)がヘヴィで心地良かった
「そのいのち」の生命が燃えてる感じをステージに叩き付けライブは終了
色々な意味でグイグイ掴まれる公演で本当に行けて良かったです。
中村佳穂さん、
バンドメンバーの皆さん、スタッフの皆さん、そしてあの場で一緒に楽しんでくれた観客の皆さん、
ありがとうございました!


そういえば、
デジタルシングルのレビューは書きましたけど、
アルバムのレビューはまだ書けてないので年内には書きたいです
旧譜も欲しいし、最近自分の中で熱い歌手の一人、ですね。
自分が純粋に音楽が好き!って気持ちを再確認出来たような尊い八王子の一夜でした🎶